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過去形の祝福(シン・ウルトラマン感想)

シン・ウルトラマンを見てきたぞい!

面白かった〜〜〜〜〜〜〜

以後、映画を見て考えたことの話をしますが特にネタバレ的なものは無いです。



なんか…私…宇宙人もののSFが好きだな……と思った……

いや知ってはいたんだけど……映画見ながらずっと「好きだわ〜」って思ってた。

普通に地球外に知的生命体がいて、そこなりの文化と思想を持っていて、そういう生命体同士の存在を知覚してるのが当たり前みたいなフィクション。とっても好き。

例えばスターウォーズみたいな。サイボーグ009でも地球外生命体が出てくる話が好きだし、スーパー戦隊も宇宙戦隊キュウレンジャーが好き。他にはトランスフォーマーとか。世界観的には銀魂とかもそうか。中学生の頃、脳内で連載していた漫画もそういえば舞台は宇宙だったよ。

そして今回の映画を眺めて、そこの芯の部分に気づいてしまった気がする。私、たぶん現生人類が好きなんだな……

そういうお話たちって大抵、愚かでかよわく非力な生き物だけど愛すべき生き物だよね、というふうに現生人類を扱ってくれる。私はそういうのが見たいのかもしれない。

人間が愚かでかよわくかわいいところが見たいのかもしれない。そのためには、人類より圧倒的に強大で賢く、なおかつ別の理屈で動いている生き物が必要だ。

この「人類が好き」がメフィラス星人的な「好き」なのか、ウルトラマン的な「好き」なのか、微妙にわかんないところはあるんだけど。

噛み締めましたね。今までそういうジャンルが好きってことは分かってたんだけど、なんかこう、再認識させられたというか。


あと、案外私、ウルトラマンのこと知ってるな…?とも思った。

シン・ゴジラも楽しんだクチなんですけど、私ゴジラのこと何も知らなかったんですよ。黒い二足歩行の怪獣、ぐらいの感じ。

そんな感じで、シン・ウルトラマンもそこまで、ウルトラマン大好き!だから見に行きたい!ってわけじゃなかったんですよね。でも、見てるうちにウルトラマン、私知ってるな…?と思った。

てか思い返せば私、最初のウルトラマンは見てないんですけど、ティガとコスモスはリアルタイムで見てたんですよね。幼稚園年少の頃、誕生日に書いた「おおきくなったらなりたいもの」の欄は「ウルトラマンティガ」って書いてあったし。いや大きくなりすぎだろ。

最初のウルトラマンのことを知っていた理由があるとすれば、本だ。当時、テレビ雑誌を出していた会社なんかが作ったカラーの図鑑みたいなのがけっこうあった気がする。図書館や児童館なんかでそういう、映像では見られない古い特撮のグラビアを読んでいた気がする。ゼットンやジャミラ星人、ゴモラ、バルタン星人etc…そういうのたちの図鑑を何周もしていた。

まぁ外星人のことを知らなかったとしても、少なくとも宇宙人のウルトラマンと人間の隊員が衝突して死んじゃって融合して…みたいなくだりぐらいはわかってた方が楽しいですよね。あの映画。そのへん、わりと「わかる人」の楽しみ方ができた気がするんですよね。もちろん、それは本当にわかる人の享受できる楽しみの数ミリ分でしかないのは大前提として。

でも現時点で、私にはウルトラマンに対してそこまでの愛や知識があるという自覚はない。大半のことは忘れている。別にティガになりたくはない。なりたくなくない…?なりたくないな……

なんかそういう郷愁じみたものが、自分にもあったのか!という驚きみたいなものがありましたね。もうそこにあったんだ……私は既に会っていたんだね……ウルトラマンに……



米津玄師はそれを「ウルトラマンから祝福を受けてきた」と語ったけれど、わかるな、と思いましたね。めちゃくちゃ好きな言葉です。

他にも言いたいことはごまんとありますがこの辺にしておきましょうか……


今日はここまで。ありがとうございました。



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