映画『I Feel PRETTY』私って最高!思い込みこそが最大の装備

日本で「元から自己肯定感が高い人」はどのくらいいるのだろうか。
私はときどき、自分の良いところがまったく見つけられずに、悪いところばかりに意識が向いてしまってどうしようもなくなるときがある。

そんなときに、Twitterで自己肯定感が下がっているときにおすすめの本や映画を募ってみた。たくさん頂いた答えの中から、今日は以前から気になっていた「I Feel PRETTY」で自己肯定感を上げる作戦をとった。

ストーリー
レネーは自分の容姿に自信が持てず、悶々とした日々を過ごしていた。憧れの会社の受付が求人募集をしていても、応募する勇気が出ない。美しくなりたい、と思ったレネーはジムで自転車エクササイズをすることに。すると、その途中で転倒して気を失ってしまう。
目が覚めるとレネーはスーパーモデルのような美女に大変身していた!(本当は変わっていない。レネーの思い込み)
みるみるうちに自信が漲ったレネーは、何事にも積極的になり、恋人も憧れの仕事もゲット。しかし、自分でも気付かぬうちに友人を馬鹿にするような態度を取ってしまう。そして大切なプレゼンの日、大事件が起こる--。

▫️人生で自己肯定感が高かった時期

生まれた瞬間から自己肯定感が低い人はそうそういないと思う。もちろん私もそうで、今までの人生の中でも「自己肯定感が高かったタイミング」が存在する。

まず、初めは小学三年生のとき。きっかけは人生初めての推し、KinKi Kidsに出会ったことだった。あのときのことは今でも思い出す。本当に、大袈裟ではなく、モノクロがカラーになったように世界が拓けた。

すべてが眩しく見えたし、「こんなに大好きな人と同じ世界、同じ時代を生きているなんて、ハッピー!!」というお花畑のような思想が生まれた。小学生なりに、つらいこともいろいろあった気がするけど、そのときKinKi Kidsは毎日テレビに出ていて、帰って2人の顔を見れば忘れられたし「よーし!明日もがんばろう!」という気持ちになった。

次は、高校二年生のときだ。彼氏に振られたことをきっかけにメイクを覚えてめがねからコンタクトに変えた。めがねからコンタクトに変えたことは私の中でものすごく大きくて、よくいう「スクールカースト」が一気に上がった実感があった。

友達も急に増えて、クラスで話せない人はいなくなったし、他校の子とも話すようになった。

最後は大学生のとき。いわゆる「ギャルメイク」を覚えて、その仮面を装備して、正直無双状態。あのときは何も怖くない!という感じだった。今思えばこのときが1番自己肯定感が高くて幸せだったかもしれない。

大人になるにつれて、自分よりすごいと思う人たちにたくさん出会った。人と比べたし、いろんな人の言葉が気になるようになった。例えば久しぶりに会う友人、会社の先輩、後輩、実家の周りのおばさまたち(個人的に1番厄介)。高校時代から比べると10キロほど太ったので、久しぶりに会う人たちの視線や言葉で自信がみるみるうちに萎んでいった。

叶うならば、あのときの無双状態の自分になりたい。
けど、「I Feel PRETTY」を見て気付いたのは、自己肯定感が上がっていたときって、私もいつも「思い込み」から始まっていた。

レネーが目を覚ましたときに「鏡で見たスーパーモデルのような自分」が、私にとっては「KinKi Kids」で、「コンタクト」で、「ギャルメイク」だった。そんな「自分が素晴らしい」と思う「思い込み」を身に纏うことで、周りではなくて自分が変わっていたのだ。自分のことを好きな自分に。思い込みと自信はセットだった。

▫️自己肯定感を下げない個人的3つのルール

自己肯定感を高く保つのはどうしても難しいけれど、低くならないようにするにはどうすればいいのか?レネーをヒントに自分でも考えてみた。

①自分を素晴らしいと思う

正直これが1番効果的で1番難しい。でも、私は言霊を信じている質なので、毎朝「かわいいね!素敵だね!」と思いながらメイクしていればもしかしたら本当にかわいくなれるかもしれない。ちょっと肌が荒れていたってそこもご愛嬌。好きなメイクをして気分を上げる。時にはギャルメイクで無双時代に戻ってもいいかも!

②アンガーマネジメント

『総理の夫』で日本最初の女性総理大臣を演じる中谷美紀さんが言っていた。世界の女性リーダーはアンガーマネジメントができている人が多いそうだ。ヒステリックに叫ぶのでなく、いつもほほ笑んでいて冷静。
結局、いつ自己肯定感が下がるかって、自分が気にしていることを人に言われるとき。(私の場合は)そのときは腹も立つし、傷つく。

でも、人のことを悪く言うような人に惑わされないで、いつでも凪のように心穏やかでいたい。「いえ、私は素晴らしいので。美人だし」って、レネーくらいのぶっ飛んだ自信を日常的に持つには、言葉の攻撃をくらってもやっぱり1度冷静になってほほ笑むくらいの余裕がなければいけないのかもしれない。「は?何言ってるかわかりませ~ん!」と心の中で笑いながら。(難易度高すぎるけど)

③誰かに褒めてもらう

こんな私でも、自己肯定感が上がるタイミングが週に1度ある。英会話がある土曜日だ。国民性なのか先生の性格なのかはわからないが、先生はいつだってこれでもかというくらい大袈裟に褒めてくれる。

「発音最高!」「その指輪素敵!」「予習してきて偉い!」「発言できて偉い!」「あなたのファッション大好き!」「質問してくれるなんてすごい!」など、例を挙げればキリがないくらいにポジティブワードのオンパレードだ。

ポジティブな言葉は人を明るくさせる。そのことを毎週身に染みて実感しているし、先生のような人に私もなりたい。

土曜日以外に誰かに褒めてほしいときはパートナー(夫なんだけど夫も旦那も主人もしっくりこないのでこう呼びたい)に「私の良いところ3つ言って」とおねだりする。

パートナーはいつも真剣に3つ熱弁してくれるのでありがたい。その後、私もパートナーの良いところを言うのだけれど「お互いを褒め合う」って、やってみるとすごくポジティブに溢れた時間になる。

レネーは自分を素晴らしいと思う余り、終盤では「自分が正しい」と思いがちで、友人をバカにしてしまうシーンがある。私にマイナスの言葉を投げかけてきた人たちも、もしかしたらそれは彼・彼女たちの「自己肯定感の高さ」から来るのかもしれない。きっと私も自己肯定感が高かったときにどこかで誰かにやっていたかもしれないこと。

自分を素晴らしいと思うのと同じように、人のことも素晴らしいと思いたい。そんな綺麗事、なかなかうまくできない世の中だけど、心がけるだけでもやってみたい。

今も推しが変わっていなくて同じ空のもと、同じ時代を生きているのはハッピーだし、ちゃんと仕事して偉いし、勉強もしてるなんて素晴らしすぎる。私はいつも綺麗だし、かわいい。私は私で幸せだ。

あなたももちろん素敵だし、美しい。
私はあなたに出会えて幸せ。

そんなふうに。

最大の防具である「思い込み」をいつも装備していたい。

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