STってこんな感じ #10
ダウン症のりーちゃんが受けている、北海道立子ども総合医療・療育センターでのST(言語聴覚療法)の雰囲気をご紹介します。
STを受け始めたのは1歳1ヶ月の時でした。
本当はもっと早く療育を受けたかったのですが、動脈管開存症の手術(8ヶ月)を終えた後、3ヶ月の経過観察を経て療育のGOサインをもらえ、そこから療育の病院での診察後に療育を予約し、ようやく1歳で辿り着けました。
○舌が出ることとの相談
常時、舌が出ていることを気になっていました。
定期的に通っていた病院の先生や市役所の保健師さんに聞いても、「ダウン症は舌が長いから、、、」などと舌が出ていることに関して、具体的な問題点や改善策はもらえませんでした。
子ども総合医療・療育センターで、先生に相談したら明確にお応えをいただくことができ、やはり専門医は違うと感動したことを覚えています。
以下、舌が出ていることについての、先生のコメントです。
これうけて、STやPTで指導を受けることになりました。
○離乳食の食べさせ方を学ぶ
さて、今回は、STでの指導を中心に思い出していきます。
STを受け始めた当初は、離乳食の食べさせ方を中心に教えていただきました。
初めてSTを受けた時はリハビリの先生から次のようなコメントをいただきました。
五里霧中だったところ、霧が晴れるように、道筋を見せてくれて感動したことを覚えています。また、スプーンの入れ方、出し方を具体的なアドバイスをいただけたことで、成長に向けて取り組むべきことがはっきりわかったことが、親のメンタルの安定に大きな影響を与えました。
○口の中の発達の段階を教えてもらう
2回目のSTの指導では、口の中の発達の段階を教えてもらいました。
発達の段階が分かることで、小さな歩みでも発達を見つけられるようになりました。これを教えてもらわなければ、「舌を左右に動かしているな!」なんて見分けることは出来ず、悶々しながら日々を過ごすことになったと思います。
○離乳食を持参し食べ方を見てもらう
その後は月1で通い続けています。
普段食べている離乳食を持参し、STの最中に食べさせて、発達の段階を確認していただき、材料の大きさ、硬さや食事の量などのアドバイスをいただいたりしました。
○2歳半の今は手を使う療育など
離乳食もしっかり食べられるようになり、座位も確保できるようになると、自然と舌は出てこなくなりました。
2歳を過ぎた頃には、歯が生え始め、歯がある程度揃ってきたら離乳食も卒業し、普通食を食べられるようになり、食べ方の指導も自然と卒業しました。
現在は、お絵かきをしたり、型に同じ形のものをはめ込むような手の発達を促す療育などをしてもらっています。
○毎回褒めてもらえる喜び、癒やし
STを受けていて何より良かったことは、とにかく毎回沢山褒めてもらえること。
2回目のSTを受けた時のメモをみてみましょう。
些細なことでも褒めポイントを見つけて、しっかり言葉にしてくれます。この2回目の時は、STの前に眠ってしまっていたところ、STが始まるタイミングで起こしたのだと思いますが、その寝起きの良さまで褒めてもらいました。褒め殺しですねw
子どもの療育だけでなく、先生に子どもの成長を見つけてもらえることで、私にとっても療育の時間が大切な癒やしの時間になりました。
少し遠い場所にある病院だけど、通うことは全く苦にならず、むしろ楽しみですらあります。仕事との兼ね合いもあり、妻と分担しながら通っていますが、可能であれば毎月行きたいくらいですw
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