やっぱアンパンマン。
小さなころ、母は私によく言った。
んなわけあるか、と思っていたけど、そういやアンパンマンは好きだった。と、いう記憶を朝のニュースを見て思い出す。
どの家庭もそうかもしれないが、家にはアンパンマンのおもちゃがあったし、子ども用の車みたいな乗り物もアンパンマンだった。
どこからパクってきたのか知らないが、原作アンパンマンの本もあって、小学校に入っても中学生になってもアンパンマンの本を読んだ。アンパンマンは原作がいい。やなせたかしワールドを感じられる。あの絵がいいんだよなぁ。
大学生になると、北海道の富良野にあるアンパンマンミュージアムにも行った。3回いった。日本には他にもどこかにアンパンマンミュージアムがあるんだよね。
食パンマン、カレーパンマン、ドキンちゃんのポストカードを買った。もちろんアンパンマンも。
朝のニュースで流れていたのは、子育て中のある芸能人の家庭の話で、家では常にアニメのアンパンマンが流れていて、子どもはそれを楽しく見ているからもうアンパンマンさまさまらしい、というニュースで。
アニメ版のアンパンマン。
もうしばらく見ていない。なのに不思議なことに曲は思い出せる。『アンパンマンマーチ』『勇気の鈴がりんりん』のやつ、『もし自信をなくしたら』のやつ。
作詞はすべてやなせたかしだと思うが、その歌詞は骨の髄までポジティブな内容だ。とにかくポジティブ。なのに曲調がやけに切ない。使用されているコードは半音下がったものが多い。それが妙な不安定さを喚起して脳に残る効果を与えている。
アンパンマンはお人よしで、みんなのことが大好き。人を疑うことをしない。
バイキンマンにでさえもそうで、バイキンマンの変装に気づかないし、悪さをしているのがバイキンマンだと判明すると「君の仕業だったのか」と言う。どこまでお人よしなんだろう。
うーん、なんかいいんだよなぁ。
やっぱ、アンパンマンだなぁ。
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