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良い状況の後の弱ったタイミングに気をつけろ、と実感した話


年齢を重ねるにつれて、悲しいことに嫉妬由来の明確な悪意を面と向かってぶつけられることが、明らかに増えた。

加害者は決まって古くからの付き合いがある人で、最近知り合ったような新しい人間関係の中にいる人ではない。
且つ、陰湿でどことなく幸せそうではない人だ。

攻撃が嫉妬由来だとわかるのには、明確な理由がある。
攻撃されるタイミングが、決まって私に何かおめでたいことがあった後で、尚且つ私が弱っている時なのだ。一見友好的にこちらを祝うていで話しかけてきて、そのあとしこたま貶してくる。
本当にただただ私のことが嫌いなら、わざわざ面と向かって関わろうとせず黙って距離を置くはずだ。こちらにおめでたいことがあったことを知り、一方的に嫉妬を募らせているところに、追加でこちらが弱っている情報を聞きつけて、絶好の攻撃タイミングだと判断してわざわざこちらに関わってくるのだ。これは、ヘイトというより嫉妬でしかないと思う。

私はそもそも相手に対して勝ったも負けたもないし、お互いにリスペクトを持ちながら変わらず良好な関係を維持したいと思っているのだが、相手の中では既に比較意識でジャッジされているため、勝手に悔しがられて、全力で私の価値を下げに来る。
具体的には、相手の中で私に「勝てる」と自信のある分野や、相手の中でコンプレックスがある分野の話題で、自分自身の優位性や正当性を示すために、私が一番言われて嫌なことを全力で探して急所を撃ってこようとしてくる。過去私が一番病んでいた時の話をわざわざ蒸し返して、私が一番傷つく言葉を執拗に掛けて責めてきたり、自分自身を正当化するために私を貶す発言をしてマウントを取ってきたりする。

更に、嫉妬由来の攻撃は「何が何でも相手を自分よりも下の価値だと位置づけたい」がモチベの根源なので、そのためなら攻撃内容の如何は問わずなりふり構わず罵倒してくることが多く、話の内容に筋が通っていない点にも特徴がある。(具体例:昔私が転職したときに円満に祝福してくれてその後ずっと仲が良かった友達から、私が婚約した途端に「ずっと前から思っていたがお前は本当に無価値な人間で、お前が積み上げてきたものなど何もない」と急に言われたことがあった。本当に前からそう思っていたのなら過去の言動と辻褄が合わず、あくまでそのときのその瞬間の相手の感情だけでそう発言している可能性が大)

ここで不思議なのが、その攻撃によって私が傷ついたり病んだそぶりを見せても特に相手が喜ばないということ。
私が傷つくのを見て満足するというより、私に言いたいだけ言って自分自身の方が上の存在だと相手の中で納得できたときに相手は満たされ、目的を達成しているように見える。
そんなことをしても、相手の価値は何も向上しないのに…。

そんな状態なので、私が望むような、変わらぬフラットな関係性を維持することは到底叶わない。相手を宥めるために、自分は全然大したことないと伝えるような自虐ネタを提供しても、相手の中ではもう既に比較意識でジャッジ済みの上での攻撃行動に走っているので、聞く耳を持たない、もしくは付け入る隙を提供することになり更に攻撃が激化するだけで焼け石に水なので、相手の攻撃が始まったら、黙って相手に合わせて殴られておき、一旦その場は円満に解散するのが正解だ。(しんどいけど。)

普通に友達だと思って会ったら強烈な嫉妬由来の悪意をぶつけられた、というパターンなので、毎度こちらも予期しておらずしっかり攻撃を食らいショックを受けてしまうが、寧ろこれは相手が自ら本性を露呈してくれたことに感謝した方がいいのかもしれない。この先の未来でそんな相手に割いて無駄にする時間を削減できるのだから。

そもそも、周りににそんな精神性の人間がいて、それを見抜けずに関係を続けていた自分の見る目のなさにショックを受ける。性善説で人を見過ぎでいるのかもしれない。誰もが表裏がなく自分の状況と比較せずに他人の幸せを喜べる人間性というわけではないのだと、つくづく勉強になった。

そもそも、面と向かって相手に嫉妬由来の悪意をぶつけて相手の自尊心をズタズタに引き裂こうとするのは、まともな人間のやる所業ではない。とても人の心があるとは思えない。狂気に狂ったモンスターの成す業だ。まともな良識が吹き飛び見境なく攻撃に走るくらいなのだから、余程追い詰められているのだろう。けれども、どんな事情があるにせよ、それが人を攻撃していい理由にはならない。

昔は良好な関係だった相手が狂気のモンスター化してしまったのは、その事実だけで既に悲しい出来事だが、過去の幻影に縋っても仕方ないし、相手はもう既に自分を攻撃対象と見做している現実を受け止めて、粛々と人間関係の新陳代謝をしていかなければならない。

そういう意味では、良い状況のあとの弱ったタイミングは、防御力を上げて備えつつ、切るべき人間関係を炙り出し、悪縁を断ち切るのにいい時期なのかもしれない。

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