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療育とはいかないまでも、ちょっとした行動を身につけるための考え方のコツ。

ASDやADHDのお子さんに、身につけてほしいこと。子どもさんごとに色々あると思います。

支援者に相談して助言が得られるといいのですが、そうもいかない場合。(行政がやっている相談は半年待ち、とかザラですよね)

ご家庭で練習したい時の考え方をご紹介。

  1. 目標となる行動を具体的に決める

  2. できるだけ細分化する

  3. 出来ているところと出来たり出来なかったりするところに線引きをする

  4. 上の3で決めたところをターゲットに練習する

1について。
悪い例:「下の子に優しく接する」→漠然としていて何を目指すのかはっきりしません。
良い例:「物を渡すとき、投げずに手渡しする」→具体的です。

2について。
物を渡す時に必要な行動を考えます。
→物を適切な力加減で持つ。
→持ったまま移動する。引きずらない。
→発語がある子なら、渡したい相手に近づいたら相手の名前を呼びかける
→相手がこちらを見たら、「どうぞ」と言って差し出す

3について。
現状は、「持って行った物を相手の傍にポイと置いて黙って行ってしまう」とします。すると『持ったまま移動』はできますが、『相手に呼びかける』ができていない、となります。

4について。
相手に呼びかける練習をします。子どもと一緒に渡す相手の近くへ行き、「おとうさん」と呼びかけの見本を示し、同じように言ってもらいます。

ポイントは
☆ターゲットを『相手に呼びかける』に設定したので、その他の要素は簡単にします。(ここでいえば、渡す物は割れたりこぼれたりしないもので、運びやすいもの。相手は子ども本人がよく知っている人にする。)

見本を徐々に減らしていく。いきなり見本無しにするのではなく、「何て言うんだった?」という促しや、「おと…」と最初の方だけ言ってあげる、など。またお子さんによっては、渡す相手のバリエーションを広げることが必要かもしれません。つまりは、ヒントの出し方を工夫し、記憶の定着をはかるということです。

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