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「知ったかぶり」という最悪の態度【最強マニュアル13】

 知識の力について話す時、「知ったかぶり」についても触れないわけにはいかない。知ったかぶりは、意欲が欠けているとどうなるかを示す格好の例である。この手の人間は、カンに障り人をうんざりさせ、他の人に害を及ぼすだけでなく、本人自身も意欲の欠如に苦しんでいる。
 彼らには、ろくに根拠もないのに頑なに信じていることがあり、それと矛盾しそうな情報を吸収するチャンスには、とことん背を向ける。彼らはこの状態を守り続け、間違った考えに凝り固まり、それを誇りに思っている。

 そしてこの意欲の欠如が、今度は偏見や偏執、頑なで独断に満ちた態度につながる。彼らは、特定のグループや人種について間違った情報を集め、それを大事にする。そして、こうした知識が絶対に正しいと信じ込む。
 彼らのモットーは、「つねに正しいわけではないが、迷うことは決してない」だ。これは人間に共通する特徴であり、何世紀にもわたって戦争やあらゆる苦難をもたらしてきた。

 つまり、いま話題にしていることや法則が、他のすべての人に当てはまるとは決めてかからないことだ。
 あなたは、「ものがわかっている」か「ものがわかっていない」かのどちらかだ。ものがわかっていない最悪のかたちは、わかっていないのにわかっていると思い込むことだ。

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 先に触れた態度で、残りの9つの法則を学ぶのに全力投球しよう。そうすれば、「もののわかっている者」クラブの一員になれるだろう。

 知識が大きな力になるのとまったく同じように、知識が不足していたり、間違った情報に頼ったりすると、間違った方向に進み、大きなダメージを受ける。
 人生の中で出会う人たちや自分自身が、なぜそうした行動をとっているのか、その理由に関する情報を集める決心を今ここでしてほしい。そしてその決意を行動に変える出発点としては、これから紹介する9つの法則を学ぶのがいちばんだと思う。これらの法則を知識の礎にしよう。(つづく)

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『史上最強の人生戦略マニュアル』
きこ書房

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