感情を引きずっているとすれば、それはあなたの責任だ【最強マニュアル15】

 人生の何らかの時点で怒りを覚えたり、傷ついたり、どんなかたちであれ動揺し、そうした感情を引きずっているとすれば、それはあなたの責任だ。

 犠牲者を演じる方法は一つではない。誰かが自分に対して卑劣もしくは不当なことをしている、あるいはつらく当たっていると言い張る場合もある。実際にもっともよくある、もう一つのかたちは、自分は正しく、反対意見を唱えている者は間違っているのだから、状況が行き詰まっているのは自分のせいではないと信じるというものだ。
 だが、たとえ自分が正しくて相手が間違っているとしても、あなたの問題は解消しない。私ならあなたにこう質問するだろう。

「もしそんなに正しくて、そんなに利口なら、どうしてあなたは望む結果を生み出せないのか?」
 あなたはこう答えるかもしれない。
「私の言葉に耳を傾けてもらえないからだ」。
 そこで私は再び言うだろう。
「あなたは、耳を傾けてもらえないという事実に直面している。耳を傾けてもらえない直接の原因は、あなたに相手の耳を傾けさせる能力がないからだ」

【結論】…… 
あなたは犠牲者ではない。そんな状況になったのはあなたのせいだ。
こうした状況がもたらす感情を生み出しているのはあなただ。これは理論ではない。人生だ。あなたは自分の見方を変え、それがどんなに困難で異常なことのように思えても、問題を抱えているのは自分だという事実を受け入れなければならない。

 何も悪い面ばかりではない。問題に果たした自分の役割を受け入れ、自分に責任があると認めることは、ものがわかったことを意味するのだから。自分の力で解決できるとわかるのだ。他の人たちが一様に、自分の人生がこうなったのは誰それのせいだと言って、責任のない人間をまだ非難している時に、あなたはレーザー誘導ミサイルのように目標に向かい、自分の人生を本当に変えることにだけ取り組める。

 そうすれば、人よりかなり先に問題を解決できる。今日を境にしっかり目を覚まそう。間違ったところに答えを求めるのをやめるのだ。

★★★

 この法則を受け入れないと、「約束を破った」ことになる。

「わかったよ、フィル、私は今この法則を受け入れて、これから自分自身の経験を作りはじめるつもりだ」

 と言わないでほしい。方向性は正しいが、これだけではまだ本当に正しいとは言えない。あなたは、これまでもずっと自分の経験を作ってきたことに気づかなければならない。

 このことに気づくのがなぜ大事なのか。
 それは、これまでの人生を振り返り、結果に対する責任を改めてとることによって、現実を組み立て直し、正確なものにしなければならないからだ。どんな選択がどんな結果につながったか理解する必要がある。どのような行動や選択をしたから、あなたは今のような状態になったのだろうか?

★★★

『史上最強の人生戦略マニュアル』
きこ書房

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