きくらげ

更新は気ままなんで見つけたら気軽に読んでください。自主制作小説「静寂の図書室で2人は話…

きくらげ

更新は気ままなんで見つけたら気軽に読んでください。自主制作小説「静寂の図書室で2人は話す」始めました。

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静寂の図書室で2人は話す

その1:はじまりのはじまり 夕方16時30分 心地良い風がいつの間にか少し寒くなったのは秋の気配が急に来たせいだ。 そりゃ10月になったからな。 外からは野球部員の大きい声が響く 換気の為窓を開けているからか余計ハッキリ聞こえてくる。 図書委員で週3日当番をやっているのだが 来る人皆本読んだり宿題したり黙々と好きな事やっているので 静寂な時間が過ぎていく それに図書室には常連の生徒ばかりで居心地よくて ああなんて素晴らしい そう思いながら私もカウンターで読書するこの時

    • 布団

      今の場所に引っ越して早くも一年経った。 18歳で始めた一人暮らしも気付けば11年 初めて県外の地となる 今までの引っ越しは県外に出ることなく 生まれ育った県の市内の中で済んでいたが 26歳の時から県外行きたい欲があって 理由は ・一回また私を知らない場所で気持ちリセットしたい ・違う景色見るの楽しそう こういった漠然な理由である。 ただタイミング無かったので出来ずにいたが 去年3月引っ越しのタイミング来て新しい住処探していた所 隣県に住んでも職場まで20分に着くと知った瞬間

      • 春の千切りキャベツ

        しれっと3月になってた。 ポカポカ陽気にならず雨降ったり強風だったりでなかなか「春」にたどり着かない。 それでも 新生活 卒業式 引越し 春休み この言葉達を聞くと天候関係なく「春なんだな」って感じるのは不思議 新生活と言えば私が実家を出て3月末で11年になる…11年か〜長い月日が経ったな〜。 最近11年間使用してきた家具を新しくする計画を立てている。買い変えてる物もあり長く使用してるのは少ないが 「流石にもう変えて良いだろう!!」 そう今の場所に引っ越してきて決意。 諸々落

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          正月休みを久々取れ折角だし実家帰省した。前正月に帰ったのいつだっけ…って思い出せないくらい久しぶりだと思う。 私の実家はど田舎 電車は1時間に1本 最寄り駅までは2時間 更にその最寄り駅から車で20分 乗る人も少ないので車内は静か 長いトンネルが幾つもありそこ抜ければ一気に山が近くなる そして空気も少し冷たく感じる その瞬間帰って来たなと思うのが大好き 電車に乗ると毎度18歳の頃思い出す 出るとは思わなかった実家 寂しくて泣きそうにもなった  知ってる景色がどんどん離れて、一

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        静寂の図書室で2人は話す

          29歳

          早いもので本日誕生日を迎えました。 29歳 年齢に関しては前も話したが年々こだわり無くて むしろ「29まで生きてこれたんだな」って思う。 体力は衰えてないんだけど 疲れもすぐ取れない訳ではない。 運動能力は停滞していない 嫌な事を多かったが、楽しい事も増えてきたので 何かいい事起きないかなと考えなくなり気楽に生きれるようになった。 時間かかったけどね 「思い描いた29歳ではない」 そんな事をたまに聞く 高校や大学生の頃周りは 何歳に結婚して 何歳に出産して 何歳で家建てて 

          2023年

          振り返れば1月から忙しくて 引っ越し2回したり 途中から応援始まったり そう思っていたら掛け持ちになり 無理になって転職活動して 2023年が終わろうとしてる。 えっ 忙しくない? そりゃあ あっという間に過ぎるわ 辛い事もあったけど その中で色々新しい世界を見た そのまとめをしよう まずは2.5次元かな 刀剣乱舞しか見てないんだけど 2.5次元自体全く知らなかったのだが 誘われて見に行った「映画刀剣乱舞ー黎明ー」でデビュー めっちゃ面白くて そこから2.5次元が気にな

          2023年

          長く続く事 続かない事

          気付けば12月 2023年も終わりが見えてきた 仕事も自分も忙しく 10月から3か月間あっという間に過ぎた感覚 20歳になった時 「20歳あっという間に終わるよ」と言われ 25歳になれば 「30歳すぐ来るよ」 人生の先輩方に何回も言われている 年齢も確かにそうだけど 25歳過ぎてから1年終わるのが早くない!?と思う 恐らく仕事と家の往復だし 寝て起きたら仕事 休日は寝て家事していたら夕方 学生の時みたいに「夕方暇だなー」とか「毎日つまんないなー」とか考えれないくらい忙しいんだ

          長く続く事 続かない事

          静寂の図書室で2人は話す

          休憩時間:文化祭開催 先輩と中庭で話したあの準備期間の日から何だかんだ流れ高校生になって 初めての文化祭開催 開催3日前には出来ると予定してた暗闇の迷路お宝探しゲームは材料不足と急遽欠員が生まれ開催2日前とギリギリなり、プレイテストは同学年の何人かに声掛けてやってもらった。大体は3分〜5分でクリアし待ち時間も「あまり待たなかった」意見で5分にしたり、プレイ後「小さい子には難しいかもね」という意見がちらほらあり年齢制限を小6からにして少しずつ修正ながら本完成。大変だったけど2

          静寂の図書室で2人は話す

          静寂の図書室で2人は話す

          その3 :ゴミ捨て場にて。 忙しかった文化祭準備期間と楽しかった3日間の文化祭が無事終了しいつもの学校生活になった…と言いたいところだが、絶賛全校生徒でその文化祭のお片付け中である。 金・土・日で文化祭をやり振替休日の月・火が過ぎ、本日水曜日がド派手彩った学校の装飾なりクラスの片付けなり綺麗さっぱり何も無かった状態に戻す。普通は文化祭終わって徐々に片付けると思うが前まではそうだったらしい。 しかし一昨年から校長が 「忙しかったあと夜中まで片付けやるのは嫌だろうし、しっかり楽

          静寂の図書室で2人は話す

          静寂の図書室で2人は話す

          休憩時間:文化祭準備 10月も後半になり来月の文化祭に向け二週間の文化祭準備期間に入った。 この期間はクラスの準備に充てる為、部活動・委員会活動中止 図書当番も司書さんがやってくれるので気にせず準備に入る。 この高校の文化祭は毎年11月の初めの3日間行われる 各クラスの催し物 文化部の展示会 体育館でのライブイベントなどなど盛りだくさん 学校の装飾もど派手で何でもイラスト研究部と美術部がタッグ組毎年文化祭美術監督会を結成して総力上げているらしい。 クオリティーの高さは年々上

          静寂の図書室で2人は話す

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          その2:ベランダにて 「先週放課後教室で宿題してたんですけど」 私が先輩から貰った抹茶ラテを片手に話し出す。 季節が涼しくなったからか玄関の自動販売機には少しずつアイスからホットに変わりつつある。うちの高校の自販機は2台あり1台はペットボトル もう一台は紙パック式で色々種類も豊富だ。 しかし紙パックの抹茶ラテはアイスのみなので、先輩が気を利かせて ペットボトル側にあるホットの抹茶ラテを買ってきてくれた。 先輩は私の話を聞く報酬として飲み物買ってきてくれる。 話を聞くだけだ

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          ラーメン

          住んでいる家の近くにラーメン屋さんがある 仕事の退勤で目の前通るからいい匂いもしてお腹空いてしまう 食べ行きたいと思いつつまた今度と流してしまうのはきっと 実家が「ラーメンを食べに行く」事がなかったからだ。 ラーメンはずっとお母さんが作っていた 実家の食器棚にはラーメンどんぶりと蓮華もあり お昼ご飯や晩御飯でラーメン出る時毎回お店のように出てきてた ラーメン業者は様々で多かったのがさっぽろ一番 戸棚の中にさっぽろ一番の袋麵よく見てて味はあまりこだわりなかったと思うが、確かし

          笑いの躾

          昔から姉は躾にうるさかった ポケットに手を入れない ご飯粒は残さず食べる お茶碗は両手で持つ 他にもあるが主に小学生の頃よく言われたこの3つは 嫌という程聞いた 特にポケットは見られる度に ねえ ポケットに手突っ込むなって言ってんじゃん ほぼほぼ怒りと共に言われしぶしぶ離すが あまりにも言うので 何で入れちゃダメなん?と聞けば 見栄えが悪い、あと偉そうに見える んんんん?と思いながらもあっそとなり姉の前では入れてなかった また怒られるのがめんどくさかったのもある。 当時

          多い少ない関係ない

          自分が思っているより友達多いからね 数年前中高の友達とご飯食べ行った時言われた言葉 何の話でこの言葉出たのか忘れたけど 恐らく私が「友達少ないからなー」と言ったら こう言われた。 トモダチ オオイノ ワタシ ??? 一人で行動するのが好きでどこに行くか決めるのも誰も誘わず ライブやフェスも一人で行きがち それが自分の中で当たり前になっている そんな中たまに来る あー誰かと遊びたいなー 衝動 この衝動叶える為に誘う相手は大体決まっているので ここ数年全然会ってない人も当然

          多い少ない関係ない

          お酒

          社会人になって8年目  コロナ大流行から落ち着き世間でも飲み会が増え 私も参加する事が増えてきた。 コロナ前でも職場の集まりは経験したがお酒は飲まなかった。 私は20代前半お酒を飲むのが嫌いだった 20歳の誕生日を実家で迎え お母さんが 折角だしなんか飲もうよ 確かワインがあったはず と提案してきて持って来た小さいコップに入った赤ワイン 赤ワインかー大人だなーと思いながら飲んでみた めっちゃ薬の味がした 赤ワインはブドウから出来てるとは知っていて ぶどうジュースみたいだ

          何も無いからこそ

          職場の主婦さん達がお子さんの将来の進路について話し合っていた時 シングルファザーの上司が 息子の高校は俺の出身地に行かせようと思っていると言っていた。 皆で何故と聞くと この県には遊ぶ所がなく可哀そう 俺の出身地には沢山あるから退屈しないとの事 聞いて主婦さんたちが カラオケもあるしゲームセンターもあるしファミレスもあるから 十分ではと投げかけたけど、頑なに上司は拒んでいた。 カラオケしかない。こっちにはダーツもあるなど持論 それを聞いてて私は贅沢だなと思った。 私の実家は

          何も無いからこそ