見出し画像

さらに!なぜスイミングは選ばれるのか

水圧がいいんですの巻

陸上と水中の大きな違いが効果を生んでいる

このコラムをお読みになるような水泳に興味のあるみなさんは、とっくにご存じな「あたりまえ」のことを書かせて頂きます。
なぜスイミングが選ばれるのか。
それは選ばれるだけの効果が裏付けとしてあるからなんです。

日頃水泳をしている方は「肺活量」が大きくありませんか?
また、なんとなく水泳をしている方は肌艶がよく綺麗です。
そして、元気です。笑

その原因となっているのが「水圧」なんです。
水の中に入ると、身体に対してすべての方位から水圧がかかります。
この水圧が身体全体にまんべんなくかかることが重要なんです。

水が身体全体をまんべんなくキュッと押していると考えてください。
水に浸かっているだけで、その部分は細くなります。
微妙に。ですが、本当です。

と、いうことは。です。
ここからが重要ですね。

陸上では気圧、水中では水圧

陸上では気圧が身体にかかっています。
というか、ほとんどまったくと言っていいほど感じませんね。
でも、水中では水圧を感じずにはいられません。

例えば、足腰の状態がよろしくない方が片足立ちするとします。
陸上ではとてもじゃないけど片足を挙げ続けることもできない。
そんな方も、水中では案外挙げ続けられます。
これ、水が身体を支えてくれているからです。
水圧が身体の姿勢を保持する助けになっているんですね。
そりゃ介護予防や成人病予防・改善に抜群なわけです。

他にも、先述の通りまんべんなく水圧が身体にかかります。
すると体の末端にはびこる毛細血管が収縮しますね。
すると、勝手に心臓に向けて血液が循環してくれます。
ハイ。心臓の負担は半分になりました。
心臓は拍出を頑張っていればいいのでだいぶ楽ですね。
ますます介護予防や成人病予防・改善に抜群です。

そして、ここ注目です。
呼吸で使う筋肉「呼吸筋」は水中でしか鍛えられません!
水圧のかかる水中で、浮力にも影響を受けながら呼吸する。
これは努力呼吸と呼ばれるのですが、これによってのみ呼吸筋は強化されます。
プールなどの水の中に身体を入れる習慣のない方と、その習慣のある方の差はもうもの凄く歴然としてしまいますね。


水圧の効果

それでは水圧の効果についてまとめます
①姿勢の保持
②血流の促進
③呼吸筋の強化

簡単な解説になりましたが、基本的にはこれらの効果が挙げられると思います。
他にも水圧でこんないいこと、あんないいことあると思います。
そのへんの話はまた後日。

ところで、水圧によって水中では転倒予防になる。
ということはお判りいただけたと思うのですが。。。
ここからは水泳界あるあるの話。

私たち指導者や水泳選手は、1日の多くの時間水に入っています。
指導者でだいたい4~5時間。
選手は日頃の練習で2時間、合宿だと6時間とか。
もうめちゃくちゃ長時間水の中にいます。

すると、陸に上がった時にどうなるか?

そうなんです。
まるで支えを失ったかのようになにかにもたれます。
立っては柱に。
座っては机に。
とにかく姿勢の保持ができない!笑

水泳界の方と居酒屋に行くと、揃って机や壁にもたれています。
これ、座るや否や始まります。
疲れてそういう姿勢になるのとは訳が違います。笑

もし身近にいたら確認してみてください。
水圧の恩恵を受け続けている水泳人は陸上や重力に弱い。
本当です。

ということで本日も余談が過ぎてしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「なぜスイミングは選ばれるのか」
このシリーズはいったんここまでになります。
また連絡します。

スイミングスクールのない地域、水泳を教えられる先生のいない地域へ出向いて指導を提供し水泳を安全に楽しむ技術や水泳を通した健康づくりを普及させたいと考えています。ぜひ皆様のお力をお貸しください。