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「ワークライフバランス」社会から「ワーク=ライフ」社会へ

「ワークライフバランス」という言葉をよく耳にするようになったのは,2008年頃からでしょうか。

当時というか今でも,ワークライフバランスとは「ワーク=社会的な仕事」と「ライフ=個人の私生活」という相反する2つのバランスをうまく取ること,という理解が多いのではないかと感じています。


日本人は残業が多くワークしすぎ,ワークを抑えてライフを大切にしないとダメ,ライフを充実させることでワークも充実させることができる,そんな解釈が多いと感じています。

しかし,本当にそうなのでしょうか?
私は,「ワークよりライフの方がはるかに重要」と考えています。
なぜなら,「ライフ=個人の私生活」と考えると,矮小化されたエゴイスティックな印象がしますが,「ライフ=人生,命」と考えたらどうでしょう。
「人生」や「命」より大切な「仕事」とはなんでしょう?
そんなたいそうな「仕事」など,めったにないのではないでしょうか?


あくまで,ライフが根本であり最重要。
ワークは,「ライフを充実させるためのひとつの方法」と考えられます。

ここでふと思い出すのが,アップル創業者スティーブ・ジョブスの言葉です。
ジョブスは「明日死ぬとしたら,今日何をなすべきか?」を毎朝,自分に問うていたそうです。

明日死ぬとしても,「良い人生だった!」と悔いを残さないよう,今日できること,なすべきこと。
おそらく,そのような仕事は「使命」「天職」と呼ばれ,ワークとライフが一体化し,分離できないのではないでしょうか。

起業家は長時間労働もいとわず,休みの日でも仕事をしてしまう,といいます。
それは,仕事が好きでたまらず,「ワーク=ライフ」となっているからではないでしょうか。
「ワークライフバランス」という人は,「ワークとライフは基本的に相容れないもの」と考えており,誤解を恐れずに言ってしまえば,「仕事がきらい」「いやいや,好きでもない仕事をしている」と考えられます。


かくいう私も「ワーク=ライフ」とはほど遠く,えらそうなことは言えないサラリーパーソンなのですが……(笑)

世の中の人すべてが自分の好きなこと,やりたいことを仕事にできる社会。「ワークライフバランス」社会から「ワーク=ライフ」社会へのシフト。

これが,私が思い描く理想です。

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