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感想『か「」く「」し「」ご「」と「』(作 住野よる)

こちらの感想ではネタバレは極力入れません。
ぜひ、未読の方に興味を持ってもらえたらと思います。配信アプリ「ツイキャス」で、この本の紹介しながら、配信を見ている方とおしゃべりもします。
紹介する内容、ピックアップする点は基本的に記事と同じです。
しかし、ライブ配信なので、予定調和にはなりません。


配信予定日時
7月13日(土)18:00〜

https://twitcasting.tv/c:eureka0202

*ツイキャスを見る際に、会員登録等は不要です。

*リンク先は八朔の配信ページに直接繋がっていますので、お気軽にどうぞ。

「皆、何を知って色んな人を好きになるんだろう」p7

あらすじ

5人の高校生たちはそれぞれ、「かくしごと」を持っている。彼、彼女たちは「かくしごと」に振り回されたり、悩まされたりしてる、どこにでもいる普通の高校生。だから、その目に見える世界は、みんな全然違う。
友達、恋、進路、自分のこと。どう見えているのか。未来だけは、誰にも見えないから悩む、青春ストーリー。


感想

初めて読んだ、住野よるさんの作品。
キラキラ輝く高校生というキャラクターたちに、目眩がして、読む手が少し鈍りました笑
『プロロオグ』を読み、大どんでん返しを待っていたら、ストンと終わり、『エピロオグ』。最後まで読んでからもう一度『プロロオグ』に戻ると、あぁなるほど、と納得しました。
読後感が気持ちのいい作品です。

この作品の特徴はメインキャラクターの5人が持つ「かくしごと」。

5人はそれぞれほんの少しだけ不思議な力を持っています。
力の共通点は2つ。
視覚的なものであること。
他人の心をほんの少し、知ることができるものであること。

ポイントは、他人の気持ちが「完全に分かる」力ではない、というところだと思います。
ただ、少しだけ分かるからこそ、相手の気持ちを考えて悩んだり、迷ったりするのです。

…青春!!

たまたま聞いた噂話や修学旅行にまつわる恋のジンクスに振り回される姿には、ちょっとドキドキしました。

私はもちろん、こんな爽やかな高校生時代を送っていません笑

設定としては関東のようですが、あまり都会!!という感じのない作品です。
帰り道に寄る本屋さんにCDがちょっと取り扱ってあったり、私の通ってる学校の近くにもあったぁ〜ってなりました。

読んでいて、嫌な気持ちになるようなキャラのいない作品です。
拍子抜けするくらい、みんな良い子。
ある意味ファンタジー笑。
それくらい眩しいです。
立場とか、打算抜きで誰かに向かってこんなにも感情を向けることのできる純粋さを思い出して、少し胸が痛いです。

やっぱり、青春。


お前はもっとできると、教えてください。