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心が追い詰められて行きました

日に日に困窮していく中でも
どうにか暮らして子供を育てて行かなくてはなりません。

長女は本当によく泣く子供で
寝かせつける時はミルクが足りていればすぐに寝るのですが
目を覚ますと何をしてもグズグズと泣き続ける子供でした。

またそれに加えて
喘息の発作を起こすようになりました。

1ヶ月に一回は高熱を出し病院にかかり吸入をしたり
時には入院をしなくてはならなかったりしました。

夫に何か相談してもまともな返事は返ってきませんし
自分に都合の悪い話になるとす〜っとその場から逃げて行きました。

出産後から一度も気持ちが落ち着くことはなく
いつもイライラして寂しさも募り
「早く大きくなって私のお話を聞けるようになってちょうだい」
と小さなまだ言葉もわからない長女に向かって
唱えるように泣きながら話しかけていました。

親の心が子供にどのような影響を与えるかなど
その時は考える余裕もありませんでしたが

後々なって考えると
胎教に始まり日々の親の心のあり方は
本当に大切だったのだとわかります。

長女が後になって赤ちゃんの頃の記憶を話したことがあります。

「横浜のお家でね、お母さんが壁の方に行って私を抱いて掲げて
『叩くなら美紀を叩いて!』ってお父さんに言ったの覚えてる」と。

そうです!!!

夫は以前から狭心症のような症状を訴えることが時々あったのですが
この頃からその訴えは頻繁になって来ました。

「心臓がドキドキして苦しい」とか
「背中が痛くて息ができない」などというようになり
狭心症かと思い病院で調べてもどこも異常なしという結果でした。

そして次第に仕事に行かなくなっていったのです。

そうなるとお給料も減り、ますます生活はできなくなり

ある日
いつものように夫婦喧嘩をしていた時に
夫がカッとなって殴りかかってきたことがありました。

そして咄嗟に私は、娘が後に話したように
「叩くなら美紀を叩いて!」と
確かにそう言って娘を自分の前に掲げたのです。

流石に夫も娘に手をあげることはしませんでした。

本当に申し訳ないことをしました。
娘を盾にするなんて本当に申し訳ないことをしたと反省しています。

もう何がなんだかわからない、追い詰められていた私の情けない姿です。



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