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家族について本気出して考えてみた〜妻が仕事及び家事ができないとどうなるか〜

私はごく一般的なアラサー既婚女性。
子宮はまだある。

今回は主に夫への愚痴である。煮ても焼いても美味しくない。

体がしんどいものの、なんとか動けてしまう日はなんとか動いて家事やらなんやらをやってしまうのだが、これがどうもいけないのだろうか。しかしやらないでいるのも気持ちが悪い。

急な気圧や気温の変化があると動くことも厳しくなる日が出てくるのだが、そういう時、全然今日やりたかった家事ができなかった、と言っても、夫は「大丈夫だよ、死なないから」と言って許してくれるし、それどころか私の分のご飯も作ってくれさえする。当初、その姿が神々しく見えたものである。

たしかに、自律神経が失調してから思うように働けず、以前より断然私のインカムは減った。そのぶん、夫の苦手な片付けや洗濯掃除を担ってきたつもりだった。

結局、会社勤めの時と同じで「休めば休んだ分仕事が積もっていく」のである。そして期限に追われて、これなら休むんじゃなかった……と思う羽目になる。

掃除をしないと夫がホコリんのブリーダーになってしまうし、私は空気清浄機をフル稼働させてもアレルギー性鼻炎が止まらなくなる(ほんと死ぬんじゃないかと思うくらい苦しい)。洗濯物があまりにも溜まってしまったら「明日ジムで使うからこれとこれだけは洗っておいてよ」と言われるし、替えに困るし、諸々何より精神衛生上よろしくない。

夫は食に対しては大層舌のお育ちがよろしいので、どうやら作り置きというものがお気に召さないらしい。自分が作ったものではないので、タッパーなどに入っているそれらは(ラベリングも試みたものの)「得体の知れないもの」であり、私どんなに時間をかけて作ったものであろうと、自分の管轄ではないからと手をつけない。私が温めて皿に盛り付けて出せば食べてくれるが、タッパーごと出したら手をつけない。
そのくせ、わたしが野菜を余らせて腐らせてしまうことにはうるさく、ついには私の作り置きを「無駄遣い」と呼んだことすらある。
冷凍保存やミールキットも試しているのだが、やはり、自分のペースで生きていきたいひとのようだ。
「台所に女は二人要らない」というようなことをよく聞くが、まさにその通りであろう。だがしかし、夫は私の手料理を食べたがるのだ!ガッデム!!

夫は一人暮らし歴が長いから家事は慣れていると主張するが、基本、自認している通り、雑である。
タオルのたたみ方も、掃除の仕方も、私から見たら「ああ〜〜っ!」と思うことがあまりにも多い。あと謎な所から謎なゴミが出てきたり、なぜか空の調味料瓶が冷蔵庫に入ったままだったりする。時折、洗濯物を干すことを頼んだら、洗濯物を取り込むことまではやってくれない。洗濯物を取り込む所までお願いした所で、時間が経てば忘れてしまうし、取り込むところまではやってくれても、戸締りまではしてくれないので窓が全開だったりする。
迂闊に文句にならないような注意をしたところで大いにキレて不機嫌になられるし、文句を飲み込んでため息一つついただけでご機嫌斜めが爆発する。姑なの?幼児なの?

こういう話は、よくある話で、「うちもそうだった」「新婚だからのろけの一部」と言われがちである。私も私で深刻にならないように笑えるような部分だけネタっぽく話すから、みんな笑って「わかる〜」「あるある〜」と言う。私も同調する。
ただ、私は「うそやん、絶対みんなわかってへんやん」と思ってしまう。深まる孤独感。話している途中から「あ、これ笑いに変えてかな」「早めにこの話題切り上げよ」となる。

自分でもわかっている。
これは「家族の問題」だ。

うちは夫の収入を知らない。彼が何度開示要求をしても応じないからだ。
そして、今の家は私の収入証明を提出して借りた。
なので、家賃の振込口座は私の名義であり、私が入出金の管理をしているので家賃の振込(自動引き落としが適応されない物件である)やらなんやらをしなくてはならない。

私も婚姻に伴う名義変更や住所変更のため、様々な変更手続きが未だに発生する。この煩雑さ、ほんと、「嫁が名前変えるの当たり前」と思うのやめて嫁のケアしろや!と鬼が出てきてしまう。

家計簿アプリを導入していて、そこに入力してほしいと何度も頼んでいるのだが、夫は10回に1回ぐらい、思い立っていろいろ入力してドヤ顏をしてくる。すかさず褒める。が、正直、どこのポイントカードやと思ってしまうほどの還元率だ。
それでいて、日用品などの買い物を頼んだ所で「よくわかんないから自分で買ってよ」と言われてしまうので仕方なくそうしていたら、「何をお金使うことがあるの?」などと言われてしまったのでさすがに呆れた。

先日は、私のドラックストアでヘビロテしている化粧落としを切らしてしまったので、夫に「この画面を店員さんに見せたらいいから!!」と、商品写真を送りつけて有無を言わさずお使いをさせた。
彼にとっては意外と店員さんが優しく対応してくれたようで、「もう絶対行かない!」とは言わなかったので大成功である。

ただ、この夫と生活するということは、忍耐力に自信があった私ですらイライラしやすいし、まっことこの世は毎日が修行であると思わせてくれる日々である。

夫は私が「笑顔で元気」でいてくれないことにストレスが溜まるようで、酔うとそのストレスが露呈して私はますます気に病んでしまう。夫はいびきを轟かせた翌朝にはケロっと忘れている。

シンパシーよりエンパシーと、最近話題になっているが、まさにその通りだと思う。ただ、うちの夫は共感も想像もできない。頼んだ所で「俺にはそんなのできない」とはねつけられてしまう。それで、今まで何個か心が割れた。

自分で飛び出した「家族」にとらわれることから抜け出して自分で選び取ったつもりの「家族」。
私にとって「家族」とは、今のところ幸せ以上に「現実」であり「課題」であり「修行」である。
私の安寧の地はどこにあるのだろうか。




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