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家族について本気出して考えてみた〜想像力は思いやりだと思う件〜

私はごく一般の既婚女性。
子供はまだいない。

休日、夫は私と一緒に出かけたがる。
だが、私は外出が怖い。特に夫との。

外食をした時、夫は必ず酒を飲む。
私も飲むが、夫は昼間からでもガンガン飲む。
そして、会話をしていると、(論点がずれていないかは別として)彼なりの理屈で攻めてくる。だんだん私が反論することに辟易してしまう。
そして、普段から忘れっぽいのだが、酔うとそれは顕著だ。顔も赤くならないし、酔っ払い感は全くないのだが、ただ、少し声が大きくなり、極論で私を叩きのめしてくる。やめてほしいと訴えたところで、「酔っ払い扱いするな」「反論があるなら言ってくれ」「君はいつも自分の事ばかり」などというので会話にならない。

最近は彼と外出した先で、よく具合が悪くなる。
それでも彼は、私と外でご飯が食べたいのだ、と言う。
そして会話の途中で私のお腹が痛くなると、こう言う。
「都合が悪くなるとすぐお腹痛くなるんだから」。

家でも、彼と物理的距離を置きたくなるが、私が彼と同じ部屋にいない事を彼は不安に思うようだ。

かといって、彼の前で極度のめまいと頭痛で倒れてしまった時、冷たい床の上で転がっている私が助けを呼ぼうと声を出そうとして出せなくて、彼はテレビから目を離さなかった姿が脳裏に焼き付いている。「そんなところで寝転がらないで」「ちゃんと立ってベッドに行って」「力抜かないで」と私に声をかけ続けていたようだ。私は朦朧としていたが、彼に引きずられてソファに持ち上げられたらしい時、全身に力を入れられる状態でも、目を開けていられる状況でもなかったと思う。

私は今、自律神経が失調しているのだが、この症状は自分でもよくわからないし説明も難しい。
私は夫に必死に説明するのだが、話の途中でどこかに行ってしまう。

腹痛で必死に痛みに耐えている時、「お腹痛いの?それでご飯どうする?」と言われた事が何回かある。「コーヒー飲む?」と言われて、息も絶え絶えに「今、お腹痛いから、刺激物は…」と言ったら「気を使って言ってるのに!」とキレられた事もある。
その時に私は「想像してみて、あなたが腹痛の時、ご飯の事考えられる?」とかれに問うてみた。返事は「人によって痛さは違うし、なってみないとわからないよ!想像なんてできない!」であった。

私は、想像力とはつまり、思いやりなのだと思う。
私はこう思うけれど、他の人は違う考えをするかも。立場が違ったらどう思うだろう。私にはまだわからないけれど、何かあるのかもしれない。
そういう想像力は、女性の方が鍛えられているケースが多いのかもしれないと思う。言葉の裏を読みがちでもある。
そして私の性格は「考えすぎ」である。
そして夫の性格は「都合の悪い事はギリギリまで隠して隠しきれない」タイプである。

入籍してから特に、彼が私の前でだいぶ「甘える」ようになった。
すぐ癇癪を起こす、理不尽な怒りをぶつけてくる、など。それは幼児退行とも言えるほどだ。

外では、相変わらず「優しく気配りのできる、思いやりのある夫」である。

とにかく、今、私が言いたいのは、家族の無理解というものはとてつもなくしんどいのである。
わからないならわからないなりに、理解しようと歩み寄ってほしいのである。調べるとか、話を最後まで聞くとか。想像してみるとか。

自分の育った環境で、それを理解できて協力できていたかというとまた、別問題なのだけれど。。。

そして、なにより、私には「帰る実家」などないのだ。そして、彼は私自身が選んだ「家族」なのだ。

#コラム #エッセイ #家族 #夫婦 #結婚生活 #自律神経失調症


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