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家族について本気出して考えてみた〜与えられたものと選んだもの〜

私はアサラーの人妻。
子供はまだいない。

先日入籍して、新しく家族を得てしまった。
これは、私が望んだことである。

このところ、家族というものについて考えている。
与えられた家族ではなく、自分で選び取った家族というものに関して。

私が身をもって学んだ家族は、所謂、機能不全家族というものだった。
たとえ過去のことを「赦した」としても、起こったことは変えられない。投げかけられた言葉や私が抱いた感情は、時間を経て少しずつ角が取れてきてはいるけれど、抜けない棘のようでもある。

だから、私は結婚願望も子供が欲しいという思いもなかった。自分の子宮を、それはつまり、出産という可能性を永遠に失うかもしれないと知るまでは。

私にとって、家族というものは、苦しみの源であり脅威だった。故に、新しい家族を得るということに、躊躇がないとは言い難かった。

ただ、彼とであれば傷ついても苦しんでも構わないと思った。結婚の決め手になったのは「彼のおしめを替えるのは他の女性に任せたくない」という気持ちだった。彼は一回り年上で、それまでの人生において妻も子供もいなかった。ヨボヨボになった、その時の彼が私を妻として望まなかったとしても。

私は臆病で、だからこそ行動せずにはいられない。
愛する人より先に命が尽きればいいと思う。残された側の気持ちになると、大切な人を失うことに耐えられないだろう。だからこそ、私は、彼と結婚したいと思った。彼より先に死ねないと思う。彼に、悲しい思いはさせたくない。

そう思える今だから、過去は変えることができないけれど、これからの人生は私が選び取ることができる。そう、信じていたいと願う。

だから、これから、家族というものに対して向き合って、本気出して考えてみようと思う。

もし、彼も同じことを考えていたら、いつか答え合わせをするのもいいかもしれない。
これから先、いつでも同じところに、行き着くのかな。
どうかそれが、いつまでも消えませんように。たとえ幻であったとしても。
そう思って、拾って集めた幸せの種に水をあげている。これから記すのは、そんな日々の記録である。




#コラム #エッセイ #結婚生活 #家族


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