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【宝結び】(たからむすび)

大きな袋の口をキュッと閉めて、金銀財宝でパンパンに膨らんだ形を模したとされる宝結び。

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面白いことに水引で作る宝結びと着物のなどの文様に見られる宝結び紋は全く別の形です。

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(↑宝結び紋)

水引は物を贈るときに結ぶので、物質的な意味が強くなります。
一方、着物の柄の宝結び紋は連続する八の字が終わりなく続き、繁栄、長寿、多幸などを願う吉祥紋として用いられ、概念的な意味が強くなります。
残念ながら水引の宝結びがどのようなシーンで使われてきたのかまだ調べきれておらず、ご紹介できないのが残念です。
背景紙に使われているのは反古代用紙と言って、元々ふすまなどに用いる下張り紙の事。篆書体(てんしょたい)の印は現在ではよく落款印(らっかんいん)に用いられるフォントです。落款とは「落成款識(らくせい-かんし)」の略で、作品が完成した際に作者が署名・捺印する事を指します。

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