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さらば響心SoundsorChestrA。1%へ。

私vocal,SO-RI

たった愛された相剋の日々、記憶。

あの死に損ないがようやく死に絶えたか。
しつこかったなぁ。ったく。この野郎。

何度死んでも生き返りやがる。その存在。

誰にも理解されない孤独な存在。

でもずっと、彼女や好きな人が支えて何とかここに辿り着いた。

随分と遠くまで走ってきたもんだ

もっと早くくたばるかと思ったのに

響心SoundsorChestrA。

毎回ライブごとに死ぬ。

ライブは”生”
その後死が待ってるから”生”。

いつもあいつ、全裸でしょんべん飲む飲み会の、端っこで死んでいる

始発で帰ってきて、朝起きたら夕方
隣に君はもういなくて〜♪

っと思ったら、あいつ、またムクムクと空気清浄機から出る無機質な煙のようにまた現れる

「あーまたか」と俺は声をこぼす。

また、生きなきゃ。そんでまたライブで死ぬ。

その繰り返し。それがようやく終わったんだ。

ライブは戦場。やるかやられるか。自分を生贄にして、自分を得る世界線

生きるか死ぬかなんだ。

俺がくたばるか、あいつがくたばるか。

それだけ

孤独な世界線。

ライブ前は恐怖

現場は欺瞞との戦い

終演後はナチュラルハイが止まらず何かを破壊したい衝動に襲われる。

毎回そうでないが、毎回そうでないわけではない

不確かだからこそ、面白い。

不安と自由は常にダンスを踊り

生きるプロである必要があった。

前へ前へ抉り込むように内側へ

前から鉄筋の槍が来ようと
愛の花束が投げつけられようと

前進

諸行

前進

灰になりたい

その繰り返し

歯が描ける、何針も縫う

そんなことは大したしたことではない

精神だけが前へ前へ進む

隣に常に誰かいた

そいつはあいつだった

でも、あいつはミュージシャンから

2017 俺を解放した。

「テメェはここにいちゃ勿体無い。行きたい方向に行け」

笑えない

3日間躁鬱が止まらない、

当時、踏切に飛び込もうとした時

当時の彼女が俺の顔面を殴りまくって止めたんだ

あんな最高の暴力をもう受けれないなんて

多くを手に入れ

人は大切なものを失いすぎている

響心SoundsorChestrAという曲ができた

「俺が俺を解放したんだ」

ってな。音源化はする気は無かった

でも、それを歌った時、六畳の部屋は涙になった

長年の葛藤が響心SoundsorChestrAによって解放された

「ミュージシャンは生き方であるから。」

やっと解放された

たまに自分のイデアと会うようになった

あいつはスカしていて、あまり挨拶もしてこなかった

でも、確実に見えるようになった

0人称

不確かであるが、確実に存在するそいつ。

目では見えぬが、心で見える

はっきりと。

思想なんて生易しいもんじゃない

常に存在を脅かすそれにどう対峙するか

やるかやられるかだ

0人称

永遠の孤独

誰もいない、真空の世界

無論

タフじゃないとな、俺もお前も

音楽は表現の一つでしかないと

音楽側がはち切れてしまって耐えきれない

言葉は哲学へ

映像や超越は映画へ

思想は言論へ

そんで残った場所に

あいつを置くことで手を打った。

そこからようやく、あいつといい距離感になった。

そして遂に

『2020/Les Demoiselles d'Avignon(2020年/アヴィニョンの娘たち)』

と出会う。

その中でも「Ape to Ape」

思想、哲学、音楽、愛情、の結晶

響心SoundsorChestrA vs 『2020/Les Demoiselles d'Avignon』

勝敗は着いた

ふと隣を見るとあいつはいなくなっていた

振り返る

俺だけ、前進している

あいつは、最後までぶっきらぼう

二つの瞳が

消えていった

テメェはもう歩かねぇのか?

何も言わない、という

じゃぁ、解散だ。あばよ。

前を向く

俺の少し前に次の誰か待っている

「テメェ誰だ?」

そいつは嬉しそうに名を告げる

お前はどこから来た?

ずっと一番近くにいたという

いつからいた?

世界が始まったときから、という

一緒に歩く気か?

お前がくたばるまで、という

どこかで見たことがある面だ、どこかで会ったか?

遠い昔に、という

どこに行く?

どこへでも。という。

たった愛された相剋の日々、記憶。




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