アイスコーヒーと氷のゆくえ
アイスコーヒーの氷は透き通って美しく黒を
きらきらとさせる。
この風景よ永遠になくなるな、とのむまえに
ほろ苦いアイスコーヒーに願って撮ってみる。
あついあつい日ゆっくりとはなす。時間なんてあるようでないような日だ。
けど、苦さは透き通る味へと変わり、
あっというまに消えてしまうのも
知っていたから私は惜しんでいのだ。
一方で自分の手元にある氷は煩わしくって、濁っていた。
黒にも透けはしないし
白にもなれない、
こんなものはすぐ消えてしまえば良い!
と適当に投げたりしてる自分すらも煩わしく感じるのだけど、
思ってないような場所からすくっては
透明のように美しくして
目の前の大きなグラスへ戻してくれた。
私は度々、その魔法のような出来事に感動して
褒め称えるのだけど、
なんでもない顔をしてるから余計嬉しくなるんだ。
私がアイスを選んだから
ホットを選んでくれた人である。
暑い夏が早めに来てしまった5月の出来事である。
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