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ずっとずっと欲しかった「みんなとおんなじ」をいい大人が手に入れる話を書こうと思います。…

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ずっとずっと欲しかった「みんなとおんなじ」をいい大人が手に入れる話を書こうと思います。 ジャニオタです。高橋恭平が好きです。 まともな顔して書いていますが、そもそもおばさんが若い男の子に夢中な時点でまともなはずがないので、まともな理論はぶつけないでほしいです。ポエマーBBA。

最近の記事

私の推し活は、私を推すこと

高橋恭平が好きだ。 40歳のおばさんが恥も外聞もなく推し活をしている。 ロケ地に行ってみたり、Twitterで出会った同担さんと会ってみたり。 出会った誰しもが素敵で、それぞれの形の好きがあって。 色んな推し方があるのだと、毎日が発見の連続だ。 私は長年のジャニオタだったけれど。 恭平くんを好きになる前は同担と目を合わせたことすら無かった。 同担拒否、では決してなくって。 私の世界には自担だけいれば完成されていたので、誰かと好きを語り合う必要などちょっとも無かった。

    • 成人編

      中学生編から20年。 結婚と出産を経て、更に月日が経ち。 2019年のある日。 夫から真剣に 「安田くんに全てを背負わせるのは荷が重すぎるから、もうひとり好きな人がいるといいと思うんだけど」 と提案された。 色んな事があったのだ。 「この子、好きそうじゃない?歯、可愛いよ。」 私のフェチを知り尽くしている夫がテレビを見ながらおもむろに勧めてくる。 彼こそが。 高橋恭平だった。 そりゃあ私だって可愛いなって思ってた。 繊細そうで顎が小さくてスラッとしていて、

      • 中学生編

        巷はジュニア全盛期。 あっちでもこっちでも好きなジュニアの話をしている。 私はどこでどう間違ったのか、ロック大好き少女になってしまいギターを始めた。 おしゃれが大好きで、MILKとかヒスとかX-girlとかはたまたアンダーカバーとか、お下がりのギャルソンやヴィヴィアンとか、節操なく自分の好きなものを着ていた。 だけど田舎だから。 周りから浮きに浮いていた。 奇抜な前髪をして、制服の裾はミシンで勝手に形を変えて、好きな形のリボンを結ぶ。 みんなとおんなじが良いのに、

        • 小学生編

          保育園での挑戦は失敗だった。 私はその失敗を取り返すべく、小学校では市場調査をすることにした。 「ねえ、光GENJIの中で誰が好き??」 光GENJIを好きでいればみんなと仲良くなれる、と信じ込んでいたので当たり前のように光GENJIの話をした。 するとまさかのクラスで1番目立つ女の子がSMAPが好きだと言うではないか。 オーマイガー。 そうか。 もう光GENJIではないのか。 当時の本当の私は、家族の影響でフリッパーズ・ギターが好きだった。 でも小沢が〜とか、

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          保育園編

          男の子のほうが一緒に遊んでいて楽しい。 虫と動物と車が大好き。 でもでも女の子のグループに入りたい!! 当時の私は男の子と遊びながらも彼女たちを観察することが日課だった。 そんなある日、自分だけ着ている洋服がちょっと違うことにふと気付く。 私が好きなのはフランスに住む親戚から送られてくる青とか黄色とか派手な柄の服。 でも可愛い女の子たちはそうでは無かった。 “おそろい”である。 ピンク。 お花柄。 サンリオ。 どこかしらに少しだけ共通点があるのだ。 身につけて

          保育園編

          みんなとおんなじが欲しい

          小さな頃から友達は多い方だったけれど。 いつも周りには人がいるのに、どことなく本当には楽しくなくて。 誰とも気が合わない、と絶望に似たような気持ちだった。 5歳になった頃には「つまんないな、まだ世界は終わらないのかな」と保育園で漠然と考えていたことを思い出す。 恵まれた環境、恵まれた家族、恵まれた人間関係、それでもずっと楽しくない。 周りと足並みの揃えられない違和感がつき纏う。 みんなと同じように生きていきたい。 みんなとおんなじが欲しい。 だけれど、みんなの好きなも

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