見出し画像

未経験で花屋に就職

ひとめぼれで花屋になるんだと強く決め、いざ就職。
当時は人手不足なのか未経験でも雇ってくれるところばかり。
(バブルのころですからね)

どこでもいいから、花屋で仕事させてくれ、、とまず目についたところに応募し、見事採用。

ところがその花屋は普通の店売りの花屋でもなく、生け込みをメインで行っている店舗だったのです。(知らなかった~)
恐ろしく忙しく、スタッフはみんな殺気立っており
声をかけてもらうことも、かけることもできません。
何をしてよいのかわからず、、ほうきとお友達です。

ある時「配送の花束創って!」と急に振られ、「どうやって創るのですか?」と
小声で聞いたらじろっとにらみつけられ「もういいです」と。。
(今の時代では考えられない!)
半べそかきながら一生懸命お掃除をしていました。
でも「ひどい!」とか思わなかったんですよね。
悔しくて、悔しくて、情けなくて、、

教えてくれだなんて、、何をすれば?、、なんて言えない。
先輩の動きを、手先を、デザインを必死で盗みました。

お金もないしお花は買えないので、ごみの中から
花の付いていない不要の茎を30本くらい毎日持って帰り
家で花束の練習です。
今のようにYouTubeなんてないし、盗んだ記憶で必死に
何度も何度も。


ある日、夕方からたくさんの大きなバケツに大量の花を入れ 先輩たちはどうやらお出かけのご様子です。
車への詰み込みを手伝っていると「行くよ!」と声をかけてくれました。

一緒に連れて行ってもらえるらしい。

車で5分くらいで到着し すべての荷物を降ろします。
そこは、ある百貨店の搬入口でした。
閉店の8時を過ぎ、先輩たちはそれぞれの持ち場へ。
当時の百貨店は生花で装飾しており
ホール入り口はもちろん、インテリアコーナーやらエレベーターホールやら
全館のあらゆるところに生花が飾られておりました。(バブルですね~)

当然のことながら、私は何もできないので 先輩のアシスタントです。
とはいえアシスタントもできていなかったんじゃないかな~

気が付くと夜中の2時を過ぎていて、、
え?みなさん、どうやって帰るんですか?
電車ないんですけど、、








この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?