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#89【在宅勤務】効果的な手段を選択できない出勤至上主義バイアス

こんばんは。
副鼻腔炎をこじらせ先週から声が出なくなってしまいました。
(喋れるんですがすぐ声が枯れていきます)

いよいよまずいと思い耳鼻咽喉科へ行ったところ、
鼻から口に内視鏡を通して先生に診てもらった結果「声帯炎」とのこと。

そんなわけで先週から喋れないことを理由に、
ずっと在宅で勤務させてもらっています。

キャリア史上初めてここまで継続的に在宅をしているので、
今日は在宅勤務について思うことを書こうと思います。


○現職での在宅勤務の状況

他の多くの企業と同じように、コロナ禍に制度が導入されました。
部署ごとの繁閑やお客様(学生さん)の訪問頻度に合わせて、
部署単位で比較的自由にシフトに組み込んで良いことになっており、
学校法人としては、柔軟に制度の運用が図られている状況なのかなと思います。

私が現在いる部署は学生さんを支援する部署なので、
現在は授業期間ではなく、春休み中。

窓口は開いていますし電話もなりますが、
それでも訪問者数は授業期間に比べてぐっと減るため、
在宅勤務を選択しやすい時期になっています。

コミュニケーションの手段はGooglechatを活用していて、
部署のグループを全体のものと各業務で作成しております。
出勤していてもキャンパスが違う担当者とやりとりするためにチャットを使っているので、在宅かどうかを問わずにコミュニケーション手段として浸透しています。

○在宅勤務のメリット

在宅で勤務することのメリットですが、
私は大きく3つ、感じています。

1つは「1日の時間の有効活用」
通勤時間がなくなるのでその分自由な時間に使うことができますし、
混雑している電車に乗り込んで疲弊することも防げます。
ギリギリまで寝てパジャマで勤務開始しても、
正直成果をきちんと上げていれば全く問題がないのかなと思います。
健康にも良いですよね。あと子供にも会えますし。

2つめは「作業のメリハリをつけられること」
職場に出勤すると電話等で作業を中断されることもしばしば。
データの編集や企画書を作り始めたのに中断されて、
あれ?どこまでやってたっけという思い出す作業が発生したりします。

自宅にいると携帯に電話が転送されてきたりしまうが、
こっちの意識で無視したりもできますので(笑)
作業効率を考えてコントロールがしやすいですよね。

また、集中力を保つ時と一息つく時のメリハリもつけやすい。
考えることに行き詰まったら自宅の階段に腰掛けて一息ついたり、
ベランダに出て外の空気を吸いながら考えたり等もできます。
これも結構おおきいポイントなのかなと思ってます。

そして最後は、「体調不良を押して勤務できること」
いや、休みなさいよとも思いますが、
どうしても今進捗を担保したい業務だったりはありますよね。
インフル等は寝てないと無理ですが、
今の私のような声が出せませんという状況だと有効です。
在宅の制度がない場合は、出勤して黙っているという何とも無意味な状況が生まれていたと思いますが、今は自宅で療養しながら集中して作業ができるので大変助かります。

○在宅勤務のデメリット

うーん、ここはあんまり思いつかないのですが、
雑談が生まれないくらいでしょうか。
対面で、何か同じものを見ながらあーだこーだ言えないと言うのはあるかもですが、チャットで十分ですよね。

熱量を持って話したい時は予定して対面での機会を設定しますし、
それ以外はメリットしかないのではと言うのが正直な感想です。

話したければZoom繋げば良いだけですし。

○在宅は楽なのか?

学生さんが来ないこの時期、年度末業務や新年度準備で繁忙なはずのうちの職場でも、週1で在宅がシフトに組まれているかどうかという状況。
(今の私は声が出ないという少し特殊な状況なので継続して許可を得られていますが)

健康な時に明日は在宅です!と言うと、忙しかったら出勤に変えても良いよと言う圧がかかることも。

VPNで繋いでいてラグもないですし、家にダブルスクリーンもあるので、
全く問題がないのですが。

それは一体なぜなのか。
自分の職場についての考察ですが、いくつか考えてみました。
・常に監視されていないのでサボっていると思われる
・問い合わせを受けなくて良いから楽だと思われる
・在宅はそもそも楽だと思われている
・テキストコミュニケーションが苦手な人も結構いる

今の上司が管理職登用1年目なのですが、管理職の打ち合わせで「在宅だと部下の管理なんてできねえからな」と偉い人から言われたそうです。なぜ?

実際にサボっていると言うのは言語道断ですが、
うちは少なくとも予定と実績をデイリーで管理職に出すのでこれはないですし、
そもそもサボるようなやつは、出勤していてもサボってる気がしますので、
今の職場には当てはまらないかなと思います。

続いて、問い合わせの件。これはちょっとありそうですね。
保護者や学生さん、他部署からの電話も春休み中もかかってくるので。
でも、家にいても担当であれば回してもらえますし、メールも来ますし、
そこを在宅勤務の人が優先して捌くなどやり方次第な気がします。

次に、そもそも在宅は楽だと思われている問題。
明日在宅と言うと忙しかったら来ても良いと言われることからの想像。

例えば、通勤がないから楽と言うのはその通りですが、
そしたら別にみんな仲良く苦しもう的な発想ではなく、
極力現場の人員が回る配慮をした上で在宅を重視して調整しても良いわけです。

この辺はうちの組織の風土も影響しているのかなと思います。
この令和の時代、昭和のおじさんたちが結構いて、
権限移譲もうまく進んでいない状況で、電話大好きおじさんも多いんですね。
なので、管理職を見ていると、上のレイヤーの人がただ知りたいだけで、
仕事を増やされていることも結構見受けられます。報告のための報告とか。

加えて、特殊なのが、在宅勤務をしたら残業が基本認められないこと。
これは組織の上の人の方針。これっておかしいですよね。
在宅だからこそ集中できるから忙しい時期は一気に仕事を片付けられるのに。

実際に方針を決めているその人に直接聞いたことがあるのですが、
他部署であまりパフォーマンスが上がらない人の在宅残業をその部署の管理職が認めていたことで、人件費が嵩んでやむなしな対応なんだとか。

いやー、それその管理職にも問題があって、なぜ全体に波及させてしまったのか。
もちろん他にもいろいろあるんでしょうが、ちょっと対応がずれている気が。

この辺は世代が変わって今の時代に沿ったマネジメントができる人が実権を握らないと、なかなか厳しいかもしれないですね。

そして最後は、テキストコミュニケーションが苦手問題。
後輩や同僚にも聞きましたが、これは一定数人によってあるのかもと思いました。だって話した方が早いじゃんと言う。対面で話をふるとスッと情報が出てくる人がテキストになるとめちゃくちゃ共有のスピードが遅かったりもあります。

在宅のメリットを考慮すると、この辺は、毎日頑張ってnoteを書くなどして鍛えてほしいものですが、みんながみんな、なかなかそうはいかないわけですね。

○まとめ

在宅勤務は個人的には使い方次第で大きなメリットを享受できる手段だと思いますが、組織風土が制度活用に与える影響と「文字で伝える」ことに対しての慣れは、
世代交代&まだまだトレーニングが必要に感じます。

是非このあたりは、仕事に対してしっかりコミットしている人に合わせた、
制度の運用をしてもらいたいなと感じますし、自分が権限ある立場になったら、管理職裁量の部分については、仕事をチームでいかに進めるかと言う観点で活用したいと思いました。

それでは!



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