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#14【就職・転職日記⑥】人材系会社の法人営業

こんにちは。第二新卒でコンサルに入社し約3年、
システムよりの仕事にうまくついて行くことができずに、
結果的に長時間労働に陥り転職をすることに。

そして選んだのが、転職者の斡旋をする人材系の会社。
転職した背景から、そこでの仕事、待遇、風土について、
詳細に書いていきたいと思います。

転職した背景

コンサルの仕事で、システム系の仕事の割合が多くなってきたため(基本設計書を書いたり、テストシナリオをつくったり等)、段々とキャッチアップができなくなってきたことが原因です。
努力の方向性がわからなくなってしまい、結果的に長時間の勤務も相まって、体を壊してしまいました(そこで持病があることがわかり、今でも服薬しています)。そんなわけで、今の仕事を辞めたいから転職するというネガティブな状況でした。

じゃあ、何がやりたいのかというと、コンサルである程度言語化したりお客さんの要件を明確にしていくことなどは意外とできるしそんなに苦にならなかったので、自分と同じ様な転職者のサポートをするために、人材系の会社で、企業と個人で埋もれている要件を言葉にしてつないでいく仕事ができるかなと思い、人材系の会社に転職をすることにしました。

実は、コンサルの内定をもらっていた際にも、この会社は内定をいただいており、一度断っていた経緯があったのですが、改めてリトライし、無事に転職をすることができました。

実際の仕事

私は、企業側のアドバイザーという形で法人営業職で入社しました。
何をやるのかというと、企業に転職希望者を紹介して入社まで支援するお仕事です。具体的には、中途採用を行っている会社に赴き要件を聴いて、求人票を作成して、社内のシステムに流す。社内システムに登録している転職希望者(転職希望者が転職エージェントに相談しに行くと登録するように言われる○○エージェントとかCMやってるようなシステムです)が、求人に応募して下さった際に、その方の情報を求人元の企業に連絡し、面接などの選考プロセスの調整を経て、選考の実施を行う。内定が出れば、入社までをフォローして、入社した段階でその方の予定年収の〇〇%を採用した企業からフィーとしていただくお仕事です。

私は中途で別の方の後任として入ったので、その方のお客様を引き継ぎながら売上目標を持ちつつも、新人ということで、新規開拓で3か月で〇件の企業と契約を結ぶようにというノルマがありました。

人材会社のサービスの契約書にサインをしてもらうことで、自社で求人を公開したり、転職者の情報を開示したりできる様になるんですね。

なので、
①既存顧客に対し一定の転職者の入社を実現して売上目標を達成すること
②新規開拓で目標者数と契約をして売上を立てる種まきをすること

この2つが、仕事の大きな柱になりました。

待遇

ここが本当にこの記事を読む方で特にまだ若い方、転職を考えている方、これから就職する方は注意して欲しいのですが、
私が入社した会社は、当時、固定残業58時間/月込だったんですね。

現在は、2019年4月より、36(サブロク)協定(労働基準法第36条に基づく労使協定)で定める時間外労働に、罰則付きの上限が設けられました。

労働基準法では、労働時間は原則、1日8時間・週40時間以内とされています(法定労働時間)が、これを超えて労働者に残業させるには、36(サブロク)協定の締結と所轄労働基準監督署長への届出が必要なんですね。

時間外労働の上限は、月45時間、年360時間なのですが、臨時的な特別の事情があればこれを超えることが可能。臨時的な特別の事情があっても、
年720時間、複数月平均80時間以内(休日労働を含む)、月100時間未満(休日労働を含む)を超えることはできません。
※月45時間を超えることができるのは、年間6か月まで。

では、臨時的な特別の事情とは、なんぞやということですが、
『当該事業場における通常予見することのできない業務量の大幅な増加等に伴い臨時的に第3項の限度時間を超えて労働させる必要がある場合』とされており、予期せぬ納期変更や大規模クレームへの対応等の、予測できなかった事案への対応が大前提のようです。

と少し話がそれましたが、
結構な時間が残業として組み込まれていたわけですよ。

冷静に考えて時間単価バイトじゃんくらい計算すればすぐにわかるのですが、当時は異業種だし、辞めたいという気持ちが強かった上に、第一子が産まれたタイミングだったので、単価が低くても残業見込んでそれなりの額がもらえる事が担保できるのであればそれはそれで良いや、という愚かな考えを持っており、この条件に対して疑問を持ちませんでした。

当たり前ですが月60時間も残業するってめちゃくちゃな業務量だって言われているようなものですからね。

これから転職・就職する方は、よほど特別何かがなければそんな会社は選ばない方が良いですし、自分が会社に貢献して、その対価として給料をもらうという事を考えれば、間違っても固定でお金が入ってくるなんて愚かな考え方をしない方が良いかと思います。

組織風土

組織の風土はどうだったかというと、
多分私がちょっと特殊な環境に入ってしまったのかもしれませんが、
超超体育会系の風土でした。

中途で30で入った私も歓送迎会で一発芸を強制で組まれていたり、
営業目標を月末にpptで投影しながら、営業課の数字をタイムリーに追いかけて更新していき、売り上げの入金があれば拍手&マネージャーの下にいって握手、大声で誰がどこの会社で〇〇売り上げましたー!うおー!みたいな感じ。これ、本当です。本当にあった○○な話なんです。

あとは売れていない人は発言権が全くない。
営業の数字が悪い人は売れていないと表現されるんですね、
商材は転職市場で人生をかけて転職を考えている人なのに、
なんかこの辺はとても違和感がありました。
売上の悪い先輩はマネージャーに無視されたりということも日常茶飯事。
これはそのマネージャーの問題もあると思うのですが(会社の中でも有名なハラスメント上司だったことがあとでわかりました。でも仕事の数字はめちゃくちゃ上げるんですよね。ハラスメントと業績って絶対に分けないといけないんですけど、この辺は会社も会社で上手く使っていたみたいです)。。

その他、祝日を使った1泊2日の合宿や、営業目標のインセンティブとして、
都内でリムジンを貸しきってシャンパンを飲みながらドライブしてもらえる権利がこのキャンペーンで1位になった課んはプレゼントされます!うおー!みたいなのもありました。私は心の中で「うわー、嬉しくねえ~・・」って思ってました。これも本当の話です。

と、まあ超超営業会社なのですね。

なんか自分で振り返って書いていて、こんな経験をして生きているんだから、どんなで仕事でも必ずやり切れる変な自信がふつふつと湧いてきました。

入社~辞めるまで

早かったです。半年程。
最初はコンサル出身者として期待されていて、
最初の売上がたつのも早く(前任のお土産)四半期の売上目標も、
なんとか達成してぎりぎりやり抜いていたんですが、
前述の風土がまったく合わなくて自分を偽って過ごすのがもうその時点で無理だったんですよね。

おまけに新規開拓についても、おまけ程度に考えていたら、
当時のマネージャーから雷が落ち、ビルに行って1階から8階まで、
自社のデータベースにない企業は突撃でアポ行ってこいとか、
社長のこと知ってる風に電話すると受付突破率が高くなるぞとか、
いろいろしんどかった。

目標で掲げるのに数字を意識しなかったのは私の駄目なところですが、
おかげさまで、精神的にも追い詰められていくんですね。

で、最後の3か月は体に力が入らずに、売り上げも立たずに、
呼び出されては1時間説教される、飲み会に誘われていかないといえば、
そういうのじゃねーんだよ、とこれまた説教されるなど、地獄の日々を送っていました。この経験で、目標数字に対して短時間でアクションを起こしまくり爆発的に成果を上げることが自分は意外とできるかもという思わぬ強みを見つける事もできましたが、私の人生に二度と登場して欲しくない人物です。

そんなこんなで半年経つことには、会社を休みがちになりドロップアウト。
次の転職先を決めずに会社を辞めることに。
子供が生まれてまだ0歳です、その状況でこれは、本当に人生詰んだと思いました。

振り返って

私の場合は、極端に自分と合わないだろうことを事前にリサーチできていなかったことと、結構なはずれ上司を引いてしまったことが良くなかったと思います(同じ部署で先輩と新卒あわせて4人がその半年で休職しました。12人のチームで、です。)。

人材会社は悪いみたいな雰囲気で書いてしまいましたが、
風土はその会社それぞれですから、まずは雰囲気を自分できちんとリサーチして(会社に足を踏み入れた時の社員の表情とか結構リアルな情報です)、自分が働くイメージをちゃんとつけて飛び込む、私みたいに辞めたいから辞めるみたいな状況にならないように手を打つことも拙速な判断をしないポイントかなと思います(実際に私の後輩は同じ会社で活躍し、自分のやりたい仕事をつかんで同じ人材の会社で大活躍しています。思い返せば、やはり私の所属した営業部が特殊で、当時の上司がかなりやばかったというのがかなり大きいですね。チームのみなさんは辞めたい辞めたいと言いながら常識的な方が多かったですし。嫌な人もいたけど)。

こういうハラスメント系の人に出くわした時は、
すぐに転職したり、少し休む等、自分がおかしくなる前に対処した方が良いです。その為には、日々自分のキャリアを意識して努力ですね。
逃げて良い状況だと思います。

次回はこんな詰んだ状況からどのように再起したのか。
その辺りのことを続編で書いていこうと思います。



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