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「命の選択」をするということ 『被災者研修』体験記③

この記事は
東日本大震災後に受けた
『被災者研修』参加時の体験記③です

第1回はコチラ↓

第2回はコチラ↓

今回は被災者研修の一環だった
座学『防災ゲーミフィケーション』
についてご紹介します

※ゲーミフィケーションとは…
 「ゲーム」と「コミュニケーション」を
  組み合わせた造語

  ゲーム以外の分野を「ゲーム化」して
  夢中になりながら色々な気づきや学びを得るもの 

この研修は…
①与えられた設定状況を強くイメージする
②自分ならどう行動するか決める

という流れで進んでいったんですが
…どんな行動を選ぶか
 めちゃくちゃ悩みました!!(笑)

簡単に答えが出せない上
必死で出した答えに対しても
「本当にそれで良かったのか…」
とモヤモヤするんです(^_^;)\

ひとつ例を挙げますので
ぜひ皆さまも挑戦してください!!

あなたの立場:町役場の町内放送係

〈状況〉 
 大地震が発生! 
 町は海辺にあり津波の被害が予想される 

 町内放送にて「高台へ登れ」と 
 アナウンスすれば町民は助かる 

 しかし放送場所は 
 確実に津波に飲まれる場所にある 

 あなたは放送しに行きますか?


まさに「命の選択」を迫られる
設問ですよね

実はこの設問は
「放送で危険を呼びかけた若い女性が
 津波に巻き込まれて亡くなった」という
実際に起きた事を元に作成されています

皆さまは
どちらを選択されましたか?

研修内では
「行く」人が多い印象でしたが
「行かない」を選択される方も居ました

代表的な意見としては…
「行く派」:助かる命が多い方が良い
「行かない派」:自分の身は自分で守るべき
という感じです

答えが無いものに答えを出していく
難しさをひしひしと感じました

そして
私自身は悩みに悩んで
「行く」を選択しました

行かずに生き残ったとしても
「町民の方たちを犠牲にしてしまった」
という罪悪感で生きていけそうにない

と感じたからです

ただ
この設問に取り組んでいる時に
思ったのですが

「地震が起きたら全速力で高台を目指す」
というルール

町の共通認識になっていたら

放送しに行かなくても
全員の命を守れるんですよね

この設問では
ギリギリの精神状態の中で
命の選択をする難しさや過酷さ
とともに

「命を守るルールづくり」の
大切さ
も感じました


研修の最後に
防災に関する講義を受けました

初めて知る事も多かったので
以下にご紹介します



・備蓄食料の最低限の量は
 「1世帯が1週間生活できる量」
 水は1人1日3リットルで計算する

→「かなり多い」と感じられたのでは
 ないでしょうか?

 私も3日分くらいしか
 備蓄していませんでした(>_<)

 災害支援物資は通常3日ほどで
 被災地に到着する
そうなのですが 

 大規模な震災等の場合は
 1週間くらい届かない事もある
ため
 備えておくと安心なのだそうです



・日本では13年に一度のペース
 数百人〜数万人単位の被災者が出る
 大災害が起こっている

→災害が起こるペースというのを
 考えたこともなかったんですが

 こんなに頻繁に起きているとは思わず
 数字を見て非常に驚きました
 
 「災害は身近なもの」という
 意識を持っておかねばいけないですね 


ハザードマップを確認しておく

 研修に参加するまで
 ハザードマップの存在を
 知りませんでした(;´∀`)

 下のリンクから飛んでいただき
 調べたい住所をご入力いただくと
 
 その土地のリスクが
 色で分かるようになっています

 https://disaportal.gsi.go.jp/


 「津波が来たらどこに逃げる?」など
 シミュレーションするのに
 とても役立ちますので
 ぜひ試してみてくださいね(*^^*)


 本日もご覧くださり
 ありがとうございました‼


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