全て、貴方のせいです。 第2話
概要
筆者は、髑髏教について調査していた。断片的な情報を繋ぎ合わせると、真実が見えてくる。今回は、とある田舎の言い伝え。
村の伝承
黒光りする鳥は、優雅に地球を羽ばたく。
男でもなければ、女でもない。年寄でも若者でもない。
死の鳥は、常に見守っている。この世界を。
ある者は恐れ、ある者は望む。死が見えた事で泣く者もいれば、笑う者もいる。本人が如何なる感情を抱いていようと、等しくやってくる。富豪であろうと貧乏であろうと、差別なく、生命の前に姿を現した。そして、生き物だったものが、地べたの上を転がる。死骸を食べた生物がまた、新しい命を紡いでいく。
死は破壊の神でもあり、再生の神でもある。死神のおかげで世界は成り立っている。
また死の鳥は飛んで行く。予告なく、人々の前に出現する。次に舞い降りるのは、貴方の所かもしれない。
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