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バカンスと日常

東京に住んでいると田舎で暮らしていた過去を忘れがちになってしまう。

忘れがちというか、つい麻痺してしまうというか。

たった1、2週間滞在したからといって、ずーっと沖縄にいたいなあというのは、まあ毎年思ってしまうことなのだが、東京に帰って自分のベッドに横になったとたん、やっぱり家がいいんだよなあとほくそ笑むのが想像できる。

田舎に住んでいた頃は東京に憧れていた。田舎はつまんないなあ、東京のような都会だとみんな毎日がキラキラしてそうだ、よし俺も東京に行って刺激的で楽しい毎日を過ごすんだと勇んでいたものだ。

渋谷の交差点、原宿の竹下通り、東京ディズニーランド、東京ドーム、新宿歌舞伎町…。

あらゆる街があのテレビで見ていた世界、毎日が楽しくてしようがなかった。時に深い孤独を感じながら。

あれから20数年が経過した今、沖縄に憧れている自分がいた。あれやこれや考えると、やはり一時的な勘違いであるとわかる。

だから、日常からたまに抜け出したくなれば沖縄に行けばいい。短いバカンスを満喫すれば良い。東京という日常があるから、沖縄のバカンスがより楽しいのだ。

ありがとう。


いつもありがとうございます。書きたいこと徒然なるままに書きます。