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高齢の方の「こんなはずではなかったのに…」感

■ 高齢の方の「こんなはずではなかったのに…」感

しばらく前にアキレス腱断裂で入院生活を送ることになり、入院食や高齢者の食事を知る機会があり、

高齢の方の「こんなはずではなかったのに…」感

について知ることになりました。「私は言われた通りにしてきたのに…」みたいな後悔というか、だまされた感、です。70代、80代になって、

・自分が間違った健康情報にしたがっていたこと
・自分が間違った人生訓?に従っていたこと

を後悔する、なんてお気の毒です…。

”こんなはずではなかった!”

という気持ちは、特に、良い人に多い印象を持ちました。

そうなると、正しい情報に際しても、

 ”今度こそ本当でしょうね!”

という脅迫めいた感情も持ってしまいます…。疑い深い感じ、ですね。

■ 日本市場が日本人をぼっていることもある

その根源をたどると、確かに、本人がうかつだった、だけでは済まされない

 日本のサプリ市場のゆがみ

が見えてきます。また、ゆがんだ市場の中で、何を選んだらいいのか分からない感が、あるのかもしれません。

大学では卒論を書くので、情報の紐解き方、裏の取り方、を学びますが、

 情報の紐解き方、

が、ご高齢の方は分からないのではないかと思います。

■ マスメディアに踊らされる功罪

間違った健康情報(例:牛乳は骨に良い等…)を持っている人の情報源を聞くと、大体がテレビです。しかし、テレビは広告なので、広告と言うのは、

 良いところを針小棒大

に伝えるメディア。

退屈しのぎにエンターテイメントを見るのはいいのかもしれませんが、情報源としては、あまり良い内容は期待できないです。

特にマーケティングを勉強したことがある者からすると、どう考えても、良いところだけを訴求するのがマーケティングの掟でもあるので…(だって、結婚相手に自分の欠点は〇〇ですって求婚する人います?)。

■ 情報入手先

健康情報については、入手先は医師のYoutubeが今のところ、エンターテイメント性からも、取り掛かりとしては、おすすめなのではないか?と思います。

天神内視鏡クリニック 秋山医師&平島医師

栄養チャンネル信長

他にも何人もおすすめがいますが、とりあえず、しばらくは、お茶の間の毎晩のエンターテイメントに上記のYouTube動画を見るのが勧めです。

■ 書籍

しかし、網羅的な知識を得るのに、動画は適さず、書籍によるインプットは避けて通れないと思います。

どんな分野でも学習するときに大事なのは、

 第一人者を知ること、

です。

以下の人物たちの書籍を追うことで、正しい情報が手に入ります。

おそらく、多くの人は、第一人者を知ることに躓いているのかもしれません。というのは、”世間が○○がいいって言っているらしい…”というのが、情報信頼のモノサシだったりするのです。私は医療業界でセールスの経験もあるのですが、世間と業界内の常識は真っ向反対くらいに違っていました(笑)。

以下は、分子栄養学の礎を築いた、と言うような方々です。

分子栄養学のすすめ 三石 巌 

オーソモレキュラー医学入門 A.ホッファー

がんとビタミンC  ライナス・ポーリング 博士

Googleで名前を検索すれば、どういう研究成果を上げた先生か分かりますよ。大体、図書館に入っています。

日本では、

 溝口徹医師

が、オーソモレキュラー栄養医学(別名:分子栄養学)の第一人者になっています。(https://www.orthomolecular.jp/

ので、溝口先生の書籍をアマゾンで一冊購入し、紐解いていく、というのもおすすめです。先生はブログも発信されているので、それを読んでも同じですが、書籍による網羅的な理解は一度作っておくと、後が楽です。

上記のYouTubeの方々は、溝口先生の講座の卒業生と言う方々です。

■ 分子栄養学と医療

医師は栄養学を学んでいない、と医師らは口をそろえて言っています。

古い栄養学(カロリーベースの現在主流の栄養学)も、現役医師らは現役中学んでいません。

そのため、現代の最新の栄養学である、分子栄養学の知識も、溝口先生の講座を学ぶなどした医師しか知らないということになります。

なので、分子栄養学による食事法を一般人が知らなくても、ふつうのことなのかもしれませんが…。

■ ライザップや糖質制限、と近しい

分子栄養学による食事法は、

 人間のエネルギー生産に何が必要か?

からスタートした栄養学です。高校の時に習った、ミトコンドリア機能などです。ですので、人間だけでなく、生き物すべてATPでエネルギー生産しているのですから、従来のカロリーベースの栄養学よりより視座が高く、普遍的です。

最近調べてみたのですが、ライザップ(糖質制限食)などは、

 ・たんぱく質重視
 ・マルチビタミン・マルチミネラル重視

の点で、分子栄養学の推奨する食事法とかなり近いです。

違いは、分子栄養学の栄養療法では、

 極端な糖質カットを避けている点

です。ライザップの合う・合わないは、この点によるようです。

分子栄養学: 糖質は、100~200g程度を取る。
ライザップ: 糖質は、50g以下。

極端な糖質制限による荒療治を決断する前に、自分自身で分子栄養学による食事法をすることで、肥満症、糖尿病、サルコペニア、骨粗しょう症、脂肪肝、うつ、アレルギー、不定愁訴などの、目下の症状は、ほとんどが抑えられるのではないかと思います。

■ ”機能性”より先に”基本栄養素の充足”を

基本栄養素を充足したのちに、機能性食品等での治療をスタートするのが、本当の医療の出番なのではないかと思います。

例えば、うつ病にはセントジョーンズワートなど…、機能性を求めるサプリメントよりも、そもそも鬱症状を引き起こした原因である、

 たんぱく質の不足

を解消することが優先されるべきことは、誰が見ても分かりますよね。

世間の機能性食品の宣伝広告で起こっていることは、これです。機能性のほとんど有意差にならないような、微細な差異を競って、どっちがいい、と競争しているのが、トクホなどの機能性食品の姿です。

それらの食品をとっても、基本的な栄養素が欠損している食事では、効果が上がるはずがありません。まずは

基本栄養素の充足

から、です。

■ 国産サプリとアイハーブ

日本人の基本栄養素の欠損が、サプリで補っても、なかなか充足しない原因の一つに、国産品のサプリメントの

 価格の高額さと含有量の少なさ

があるのかもしれしれません。

例えば、ある信頼がおける医療系サプリメントビタミンDは

  5800IU 30粒 3780円 

で、特売でした。日本ではこれだけの含有量があるサプリを市販品では見かけません。

アマゾンでも買える大衆薬的な位置づけのネイチャーメイドは?というと。

 大塚製薬 ビタミンD (1000I.U.) 90粒  706円

ですが、含有量が低すぎて話にならない、です。

推奨量の5000IC/日を摂取するには、5粒取らないといけないので、実質は、3500円以上となり、高級医療系サプリと変わりない価格になります。

アイハーブは海外通販のサイトですが、為替変動がありますので、今は高額化していますが…それでも

  5000IU  90粒 752円 

でした。6000円以上で送料無料です。もちろん、アイハーブの製品にも

 選びどころ

があり、私の経験では、

 ・徐放性のナイアシン → 肝障害の危険あり
 ・キレート鉄 → 吸収の機序が分かっていないため、日本の医師はヘム鉄一択なので回避をお勧め
 ・ビタミンB → 選択時にコバラミンと葉酸のタイプに要注意。

です。

品質の良し悪しを見分けられないということで、不安があれば、海外のサプリメントのトップブランドであるThorn(ソーンと発音)を選んでおけば、大丈夫です。海外サプリの中では、比較的高額です。

  ビタミンD 5000IU 60粒 2398円

これでも、日本製を買うよりも安価です。

ちなみに冒頭の752円の格安の製品は、カリフォルニアゴールド社の製品ですが、私も摂取しており、効果をすぐに感じました。

念のためですが、ビタミンDは過剰症がありますので(上記のYouTubeで調べてくださいね)、多ければ多いほど良いわけではないです。しかし、国産大衆向けサプリの1000IUでは効果自体が感じられないかもしれません。

■ 国産なら安心でも高価

と上記のように、国産サプリメント市場は、

 含有量が低い → 効果が感じられる量がない
 高額  → 購入の敷居が高い

の二つの問題があります。

その上、ご高齢の方は、サイトが、全部日本語で書いてあっても、海外サプリの購入には、敷居の高さ、異質感を感じるのかもしれません。

パッケージ一つとっても、日本語でちょっとダサめのに安心感を持たれるようです。

しかし、含有量が全く違い、せっかくサプリメントを摂取したとしても、栄養が充足せず、効果が出ない、ということが考えられるので、ご家族で若い方がいれば、ぜひ購入をお手伝いしてあげてくださいね。



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