古参の先輩社員の「かわいがり」

大先輩の古参社員の方々に囲まれ、
新体制がスタートした。

自分が担当していた、元々の担当先を
後任に引継ぎつつ、
新たな担当先を引受け、
新部署を取りまとめていく。


期首の翌週に、最も知名度のある主力ブランドの
展示会が控えており、その準備やらお取引先の方への
挨拶、ご案内、来場予定の確認と集計と報告など、

期末で年度を締め、期首で新体制に移行し、
大忙しで、すぐに大きな行事を迎える。

覚悟はしていたけど、かなり負荷がかかった。


当時の会社で開催していた展示会とは、
雑貨主体の為、基本的に
年2回開催 x (主力ブランド単独展示会 + 主力以外の合同展示会)
= 計4回。
そして、秋冬向けは4月と5月に展示会を開催。

お取引先の取締役、店舗や、売場の店長、営業部長、
バイヤー(買付け担当)や先方、自社の販売スタッフに
次(半年後)の新作のサンプルを披露し、

新規展開の交渉や次のシーズンの受注、
商品構成や販促計画、イベント企画などの
商談をする場所。


半年後の売上に影響するものなので、
営業としては勿論、気合いを入れるし、
神経も使って、ピリピリもする。



そんな中での
期首での体制変更、展示会の実施、
その後の受注集計と生産計画の調整、

これらに加え通常業務と
今回の引継ぎ業務が加わる為、
早々に4月中はこれまでのやり方を
踏襲すると決めた。


そして、その考えを部署内に共有する。
時間的猶予が出来ると、
次の作戦を考えやすくなる。

5月中を目処に、部署内の状況を把握し
期首なので、会社方針に基づく部署方針を
発表することも、
併せて部署内に共有した。


とにかく、
直近までいた部署での経験を反面教師にし、
皆が計画を立てやすいよう、事前に心構えが出来るよう
こちらからの情報発信の強化に努めた。


一方、新たな担当先の引受けは、というと。。

今まで2名体制であったマネジメント体制が1名体制に縮小。

そして当時のゼネラルマネージャー(部長相当)は、
担当先を持たず、完全にマネジメントに専念していたが
新体制ではそんな余裕はなく、

かつ、前ゼネラルマネージャーは
体調が芳しくないこともあって、当面は
役を降りても担当窓口を持たない形になっていた。


内情を知らないわたしが新体制の担当割り振りに
口出しすべきではないし、その予備知識もないので
出された部署内の担当変更計画を
そのまま鵜呑みにし、前任者と引継ぎ業務を進めた。


すると、ここで地雷。
洗礼があった。

基本的にいわゆるプレイングマネージャーが担当を持つ場合、
一般営業職よりは担当範囲を軽くし、

問題があるお店など、交渉や調整が必要な担当先に絞って担当し、
解決に導くか、安定した担当先を一般営業職と同程度持つかのどちらか、

現場担当とマネジメントを
両立出来る形にするのが得策となる。


しかし、担当範囲は1.5人前、
そしてその中に、
移設(売場の移動)案件が1件、
新規案件が1件、入っていた。


割り振りの説明の中では、そういった内容は聞いていなかったので
一つ目の「かわいがり」、来たぞ、くらいに思った。


割りと脇がアマアマな前任ゼネラルマネージャーは、
担当の割り振りなどを検討する際、
自席で前任マネージャーと大きな声で決めていた。

「こいつは、ここやらせりゃいいよ。これくらいやらせないとダメだな。」


おいおい、声が大きいぞ。
そういうことは、周囲に漏れないよう配慮すべき事なんじゃないのか?

今思えば、そんな配慮も出来ないくらい
ちょっと異常だったのかもしれない。


少しずつ、内情が見えてくると、
もう正直、そんな内輪での出来事に
一喜一憂する暇もなくなってくる。


今の人員の中で、どうしたら中身を改善し
結果を出せるようになるか。

そこに焦点が合わせられるようになると、
そんな考えの先輩方の、相手をする暇さえ惜しく、
くだらないと思えて来る。



そして、考える。

さて、どこから手を付けようか。



最後までお読み頂き、ありがとうございます。

マネジメントでお悩みの方、
管理職になって日が浅い方、
上司の考えに「?」と思っている方、
カッチカチに古い体制の会社に疑問を持たれている方、
などなど。

お仕事でそんなお悩みを持たれている方に向けて
発信していきたいと思います。

 きのした


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