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またかよ入院日記 8

早く良くなりたい~~~
前回はこちらです。


術後2日目

それでも時間が経てば少しずつ少しずつ良くなるわけで、血尿は翌日になると血の色からピンク色になってきました。早く治ってほしくてガンガン水を飲む森野。だってちょっとでも色を薄くしたくてさ。それでいいのかどうかわかんないんですけど、もしかしてダメだったのかなあ?
でも特に問題なく過ぎたので良かったことにしましょう。

術後2日目の朝が来たぞ。
目覚めは元気です。
この日は硬膜外麻酔が取れるというので朝から取ってもらいました。鎮痛剤はこれ以降、口から飲むことになります。あ、ロキソニンだ。胃薬も一緒だ。

ところでいつもお世話になっているいらすとやさんに何と硬膜外麻酔の絵までありました! 驚きと尊敬をこめてここに貼っておきます。この絵は入れる所ですが、これをですね、抜いてもらいました。
先生が病室に来てくれて、抜く時の感覚もほとんど無く、あれ、もう終わったの? というレベル。

本当にどんな絵もある。すごい。

強力に効いていた「神」麻酔が抜けちゃうってことで心配もしたんですが、幸い、痛みがぶり返すことはありませんでした。痛くないじゃん!
よし、いいぞいいぞ。

ただ導尿カテーテルの方はまだ抜いてもらえません。えええん、こちらはイヤだ。気持ち悪いよう。
忘れるために本を読みます。坂本龍一の本(Musik macht frei)が少しだけ残っていたので読了。おもしろかったです。(読書メーターの引用が出来ないので貼り付けますね)

坂本龍一の生い立ちや仕事を月刊誌「エンジン」編集長が聞く、という形で綴られた自伝。ただしもともと2009年に発行された本の文庫化であり、それ以降の活躍や2023年の逝去については書かれていない。もっと重厚な音楽論の本かと思いこんでいたので、人に語る、という文体と内容は読みやすかった。坂本氏は自分よりちょっと上の世代だが若い頃の時代背景は理解できる部分もあり面白かった。とんがった若者で、その時々にあれやこれやに飛び込んでは新しい世界を開拓していく人だったんだな。

森野きのこの読書メーターから転載

その後、さらにと手に取ったのがこちら。

これもおもしろい!
読み始めたところで昼ごはんが来てありがたくいただきます。うまうま。

まだ全がゆ

ああ、だけど気づいてしまいました。前回入院時のごはんは「特別室食」だったってことに。
だってね、トレーが違うんですよ。いま来てるご飯は右側が冷たいもの、左側が温かいものっていう普通の病院食用のトレーなんだけど、前回は普通のお盆に全部のってて箸置きまであったのですよね。こんな風に。

前回、お高い個室に入った際のご飯

トレーが違うだけで何だかすごくおいしそうに見えませんか? 気持ちの問題かなあ。病院食だし中身が大きく異なることはないと思うのですが。
どうなんでしょう。


あれ、体調が

ところで、入った病室は南に向いていて、とても日当たりの良い部屋でした。
そして術日、術後1日目は両日ともピーカン。1日目の後半から身体を起こしたりすることはできるようになりましたが、まあほぼ寝返りを打ちながらカーテン越しでも陽がさんさんと照る部屋でずっと寝ているわけです。
そうするとどうなるか。

暑いんです。

汗を掻くんですね。
そもそも日当たりが良すぎて暑い部屋だったのでエアコンは最初から切ってありました。でも寝ていると全身、何となくどころではなくじっとり。お風呂には入れません。
看護師さんが清拭(タオルで身体を拭いてくれる)してくれますが、それだって限度があります。汗びっしょりになってもシーツ変えてないしさ。
寝てると臭うんですよ、自分が。

あーーシャワー浴びたい。風呂に入りたい。
でもまだ点滴も導尿カテーテルもついたままなのでシャワー許可が出ません。むむむむ。
早く管がすべて外れないかなあと思って本を読んだりぼーっとしたりしていたのですが、午後も遅くなってなんだか変な感じがしてきました。

最初はちょっと寒くなって
しばらくすると暑くって
これって、風邪ひいた時に似てる……

体温計はベッドサイドに常備されています。測ってみましょう。

38度ありました。
きゃああああ!

慌ててナースコールです。まだ夜になってないので罪悪感もさほどないのが我ながら現金です。
「熱が出たんですが!」
看護師さんはまったく慌てず、「あらそうですね~」と言って解熱剤をくれました。

いいのかそれで!?

術前からキッチリ管理されている厳格な環境の中で風邪をひくなんてのはあまり考えられませんでした。この熱は風邪じゃない、もしかして尿管ステントを入れたおかげで腎臓にばい菌でも入って腎盂炎(腎盂炎しか名前を知らないのでそう思ったけど、なんだかそういう腎臓系の病気)を起こしたんじゃないか、まだ尿がピンク色だけどまずいんじゃないか、と、悪い方へ悪い方と考えが広がります。

本当に解熱剤なんて飲んでる場合なのか。
先生を呼ばなくていいのか!?
大丈夫なのか自分の身体!!!

後になって考えると、硬膜外麻酔が切れたのでそれで収まっていた手術熱(術後すぐに発熱することがある)がちょいと上がったとか、まあそんなことだったのでしょう。でも現実に自分の身体がどこか変だと理性的になれないのです。例によってググったら、手術熱は術後11時間のところで一番高くなりやすいとか、手術の3~4日後に出る熱はあぶないとか書いてある医療記事がありました。ちょうどこの時、手術から2日たってて、11時間でもないし3日はたってないし、中途半端な時期だったので悶々としました。

さらに夜になると、熱は薬で下がってきたものの今度は腰が痛くて眠れません。無意識のうちにお腹をかばっていたせいでしょうか。両側のお尻の上あたりの筋肉が筋肉痛でとても痛いです。痛くて不快。ああ眠れない。大丈夫か自分?

それでも鎮痛解熱剤のおかげで多少は眠れたのでよいことにしましょう。この夜は30分、1時間と、途中で起きてはまた寝て、の繰り返しでした。


次はここ。



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