『転職』という名のキャリア戦略
私はこれまで2回の転職を行い、今回で3回目となる。
今の時代、当たり前になりつつある転職だが、未だネガティブな印象を持つ人も多くいるということも事実である。
そんななかで転職におけるキャリア戦略について考えてみたいと思う。
まずネガティブな印象を持つ多くの方が比較的年齢層が高い世代に多いように感じる。
これはやはり終身雇用が大きく関係しているだろう。
だがあの大企業であるトヨタ自動車でさえ、終身雇用の約束は困難と捉える現代だからこそ、転職によって自分の可能性を最大限に広げることはむしろ積極的に行うべきだと個人的には感じている。
それでは転職によって可能性を広げるとはどういうことか。
それは転職においては実力主義のため、学歴に影響されないキャリア形成が可能である点だ。
これは新卒採用の場合とキャリア採用の場合では企業側の見るポイントが違う。
例えば新卒採用であればその人がどれほどの仕事における能力を持っているかの判断はしにくい。だからこそ潜在的なポテンシャルを判断するため、学歴重視、または特別な経験、学びをしてきた学生を採用する。
即ち、たかが数枚の書類と、数分の面接で実践力、人間力を判断することは現実的に困難である。だからこそ学歴以外の部分で優劣を判断するは難しい為、結果として学歴重視になる傾向が強い。
また大企業であればあるほど、希望人数も多いため、一人一人と向き合うことは現実的に難しく、どこかでフィルターを掛けざるを得ない。
それを理解すると、
「仕事は学歴なんかじゃない」
「もっと内面を見てほしい」
などと嘆く学生たちも言ってしまえば、やはりそこまでの学歴しか作ってこなかったことは自分の責任だし、100歩譲って仕方がないと理解するしかない。
とは言っても最近ではビジネス力=学歴、頭の良さではないことは十分認知されてきている。
だからこそ1社目こそ理想の会社には入社できなくとも、そこで結果を出し、自分自身のアピールポイントを磨きさえすれば十分にスキルアップを視野にさらに名だたる企業にジョインすることも可能であるということだ。
これこそ私が考える転職で自分の可能性を広げるという考え方である。
つまり過去はもう変えられないが、だからこそ今からの努力でいくらでも未来は変えられる。
これは転職に限った話ではないが、もちろん転職でも共通するポイントであるということ。
ただ私は転職はあくまでスキルアップの為の手段として活用することが望ましいと考えている。
私自身、2度の転職をして感じたことは目的意識を持つことの重要性が、いかに大事なのかを痛感した。
単にスキルアップのためとは言っても
『なんのスキルなのか』
『それはなぜか』
『どのようにして形成するのか』
ということが明確でなければ、結局のところただ仕事を転々としていくだけであり、キャリア構築とは呼ぶには難しい。
下手すれば一生ただの新入社員。
つまり平社員で給料は右肩下がり。
これだけは絶対に避けたい。
私の場合は1社目よりも2社目の方が実は規模としては小さい会社に入社をした。
それは中小企業になればなるほど、部署間の境界線が曖昧となり、個人の請負う仕事の幅がかなり広くなる。
むしろやらなければ会社が回らない。
これには良し悪し意見はあると思うが、自らのウィークポイントを補うためにはその環境こそが望ましいのではないかと思ったからだ。
つまり営業しかやってこなかった自分が経理部や業務部がどのような仕事をしているのかを認識し、会社という組織運営についてより理解することこそ、今後市場ニーズを高めてくためには必須であると考えたからだ。
だからこそ私は積極的にあらゆる部署との繋がりを図っていった。
そして主業務となる営業という立場からも結果にこだわり続けた。
そうすると、やはり各部署の人間も自分の仕事を理解している人間とは話が早く、見えない部分での苦労が理解してもらえていることに対するストレスレスなど、関係構築がしやすくなる。
だからこそ希望や改善案も通りやすくなり、さらに仕事がスムーズに回り、結果はより出しやすい環境になるのである。
そして私は1社目では気付くことのなかった考えやスキルを意識的に身に付けることが出来たとともに、それを継続的にアウトプットしていくことで3社目のオファーをいただいた。
そしてこの今回ジョインする企業というのはいわゆる大企業である。
今回は給与面のベースアップやその企業の方向性や業務内容がマッチしたことがジョインする理由であり、特に大企業にこだわりがあったり、今後も居続けるかどうかは正直分からない。
しかし私が言いたいのは3流大学を卒業した私でも、学歴フィルターには必ず引っかかってしまう大企業にジョインできるのだと、転職はそんなポジティブな手段なのだと理解してもらいたい。
今後も私はスキルアップ、好条件の環境を求めて転職も視野に走り続けたいと思う。
それではまた。
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