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78回目の「8月15日」

久しぶりのnoteになったが、どうしても今日のうちに書き留めたいことがあり、更新している。

今日は8月15日。
78回目の終戦記念日だ。

ついこの間「戦後70年ね」なんて話をしていたはずなのに、時の流れの早さを感じる。

祖父母が戦争体験者だったということもあり、私は小さい頃からこの戦争についての話を聞く機会が多かった。
また、幼少期に好きだった作家さんが戦争をテーマにした作品を書いていたこともあり、興味を持っていた。
大学の卒業論文では「児童文学における原爆表象」というテーマで、原爆文学に焦点を当てて執筆をした。

なぜこのテーマで卒論を書いたかというと、もちろん
あの悲惨な出来事を忘れてはいけない
という思いがあったからだ。
だが、それ以上に、
祖父母が生きてきた時代を忘れたくない」という思いもあった。

戦後78年。
終戦の年に生まれた人が78歳になった。
これはつまり、「戦争体験者の声を聞く機会が失われつつある」ということだ。
実際、私も今、戦争体験を身近で聞けるのは母方の祖母だけとなった。

「語り継ぎたい」という思いはあるものの、戦争を体験していない自分がどうやって語り継ぐべきなのか。
「戦争は良くない」と言葉にするだけなら簡単だが、それだけで良いはずがない。

教員として、表舞台に出る人間として、どのような言葉で、どのようなやり方で、語り継ぐことができるだろうか。

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