さとうかよこ(きらら舎)

東京の隅っこの町で週末しか開かない小さな理科室カフェと 不思議で懐かしいモノを売るネッ…

さとうかよこ(きらら舎)

東京の隅っこの町で週末しか開かない小さな理科室カフェと 不思議で懐かしいモノを売るネットのお店「きらら舎」をやりながら 『美しい実験図鑑』や『鉱物のレシピ』などの本を作っています。 https://kirara-sha.com/

マガジン

  • 日本語の雑学ノート

    日本語は難しい・・・ 日本語は面白い・・・ 日本語は美しい・・・ 日本語にまつわる雑学を綴っていきます

  • ミレイさんの占いの館

    占い師ミレイさんと始めた占いの館。 占いって何だろう。どういうふうに活用していけるのだろう。ミレイさんの不思議な占いの話・・・などをエッセイとして綴っていきます。 時々、実践的な占いについても書いていきます。

  • きららめくり

    きらら舎周辺の日常

  • 屋上倶楽部

    屋上で暮らす日々の発信と、屋上暮らしを共有するための部活動。

  • きらら舎生物部手帖

    お店ではあまり見かけない小さな生物を紹介します。 カフェでは定期亭な観察会や配布を行っています。 2021年より本格的活動開始しました。 試行錯誤・実験を繰り返して、自宅でも飼育できる方法を紹介していきたいと思います。

最近の記事

花散らしの雨

今日は、朝から雨が降っています。風も台風並みで、隣の神社の欅はようやく芽吹いた葉をつけた枝が折れそうにたわんでいます。 東京の桜は満開を過ぎた頃。たくさんの花が吹雪となって舞っていて、ネットニュースで「花散らしの雨」「花散らしの風」という言葉がたくさん使われています。 ちょうど桜が咲くと「花冷え」と言って気温が下がったり、雨の日や風の日が多く、テレビのニュースでは「花散らしの雨」「花散らしの風」なんて言葉をよく耳にします。 でもね。本来は、桜を散らす雨(風)という意味で

    • 四柱推命の命式を作ってみよう

      占いには、占い師に鑑定してもらう方法と、自分で占う方法があります。たくさん勉強をして経験を積んだ占い師の人に鑑定をしてもらうと、たしかに自分の気づかなかったことを知ることができるかもしれません。あるいは、自分では認めたくないことも言い当てられるかもしれません。でも、それらはすべて自分の中にあるものなのですね。 四柱推命は、普通の人には見えないものや、感じることができない霊感で占うものではありません。その人が生まれた「年」「月」「日」「時間」から運命・運勢を算出するものです。

      • ミレイさんからみなさまへ

        みなさん、はじめまして。占い師のミレイです。 わたしは現役の時には「四柱推命」と「霊数」で占いをしていました。この度、再び、四柱推命と霊数による占いをみなさまにお届けすることになりました。 四柱推命は中国から来ました。中国では三命という占いで、何千年も前に生まれた門外不出の占いで、昔は高貴な方のためのものでした。その後、日本に渡来し、四柱推命という名称がつけられました。 四柱推命は、生まれた「年」「月」「日」「時間」から四柱を出して、運命・運勢を探ります。よい暗示・悪い

        • この館のおはなし

          ミレイさんはわたしの人生の大先輩であり、お友だちです。 若い頃には人気の占い師として雑誌に連載をもったり商業施設の中で多くの人を占っていました。 現在は、お歳のためにメインのお仕事として占いはされていませんが、毎日世界中で起った出来事や有名人について占った結果を聴くと、納得することも多くあります。 わたしが20代の頃、定期的に占い師に鑑定をしてもらっていた友人が多くいました。彼女たちを見ていて感じたことは、「占い師への依存度がやばい」ということでした。 占いって何のため

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        記事

          ミレイ館をつくりました

          恐らく、多くの女の子がそうであるように、わたしも若い頃は占いが大好きでした。 雑誌の後ろのほうに載っているその月の運勢を見て、一喜一憂していました・・・と、いうか、実はいいことだけを信じ、悪いことは「気をつけよう」程度であまり気にしていませんでしたが。 高校時代にはタロットカードにも凝っていました。同級生にタロットカードに詳しい男の子がいて、いろいろ教えてもらいました。 『魔法使いの錬金術レシピ』で紹介したルーン文字を調べまくったのも、この時期です。 その後、20代も

          ミレイ館をつくりました

          フウセンカズラ

          【フウセンカズラ(風船葛)】 学名:Cardiospermum halicacabum 英名:Balloon vine ムクロジ科 フウセンカズラ属 フウセンカズラはアジア・アフリカ原産の蔓性植物です。 春に種まきをして夏にぐんぐん蔓を伸ばし、白い小さな花を咲かせます。 花のあとに、風船のような実ができます。 最初は小さいのですが、どんどん膨らみます。 風船の名のごとく、中は空洞で種が3つ入っています。 熟してくると茶色になります。 完全に熟したものの収穫をはじめま

          雑草ガーデン始動

          庭仕事の1つに、雑草除去(草むしり)があります。いくつものプランターや鉢にいつの間にか雑草が繁茂しているのです。 畑をやっている知人は、「取っても取ってもすぐにボウボウになってしまって大変!」といっています。 近所の家が建て壊されて、新たな建物が立つまでに空き地になっている場所は、夏の間にあっという間に野原と化していました。 雑草を引っこ抜きながら、いつも謝っています。 「せっかく生えてきて、花を咲かせ、実もなっているのに、ごめんね・・・・・」 しかし、ある時から、雑草ガ

          タマクラゲとムシロガイ

          タマクラゲとムシロガイの関係については、きらら舎一号館でも何度か書いているのですが、こちらにもまとめてみたいと思います。 ちょうど2023年9月9日に、カフェでクラゲのワークショップを行うので、それに合わせてパワポを作っていたところ。ここから移植してみます。 タマクラゲのポリプは生きたムシロガイの殻の上でしか生きていくことができません。 それで春の実験では殻からポリプを切断してクリームケースにいれます。ムシロガイから引き離されたポリプはストロンを伸ばして、クラゲ芽を作り

          タマクラゲとムシロガイ

          お茶大二次拠点活動について

          最初は、この「一般枠」に応募しました。 もともときらら舎ではワークショップでウニの受精実験を行っていたのです。生粋の文系だったため、発生の実験は見たことも体験したこともなかったのですが、お茶大のウニ実験のマニュアルをネットで発見してから、独学で実験を行っていました。 実験で使うウニは採集者さんから購入していました。 しかし、ウニのシーズンは地域で異なる上に、ここ数年の海水温の上昇で、ウニのシーズンがわからなくなっていました。 このシーズンというのは、食材としての旬ではありま

          お茶大二次拠点活動について

          旧暦の月の名前

          1月*睦月(むつき) 「睦」は、「仲睦まじい」「親睦会」などという言葉でわかるように、「親しくする」「寄り添う」「寄り合う」という意味を持っています。 お正月。 地方に出稼ぎに行っているお父さんや、他県の学校に通う子供、また、親戚たちが新年の挨拶に集まってくる月なので睦月という名前が付けられました。 2月*如月(きさらぎ) 「如」は助詞として使われ、読みかたは「ごとし・じょ」です。如月と書いて「きさらぎ」と読むには無理がありますし、意味もわかりません。 実は、如月は中

          カギノテクラゲ

          【 カギノテクラゲ 】 刺胞動物門 ヒドロ虫綱 淡水クラゲ目 ハナガサクラゲ科 カギノテクラゲ属 カギノテクラゲ 学名:Gonionemus vertens  A. Agassiz, 1862 触手の先が鉤状になっているのでカギノテクラゲ。 触手の先に付着細胞があり、それで海藻や岩、水槽の壁にくっついています。 水槽からスポイトで吸っても、鉤が引っかかってなかなか吸い取れないこともよくあります。 傘は浅いお椀状で、十字の放射管が特徴です。成熟個体は放射管の上に4本の襞

          ビスマス人工結晶

          生粋の文系人間なのに、いただくお仕事は「理系ですか?」というものが多く、恐縮しながら引き受けています。ワークショップも理系的なものが多いかもしれません。その中にビスマスワークショップがあります。 きらら舎カフェでのワークショップでは10kgのビスマスから、大きなものでは300gを超える結晶が育ちます。しかし、8月中旬に大きな結晶ができない週末がありました。そこで改めて大きな結晶ができる条件を検証してみました。 このことはきらら舎一号館のノートにも書いているのですが、きらら

          丁寧に暮らすということ

          コロナで生活は変わり、落ち着かない日々は夢を見ていたような半透明な記憶となっています。 半透明な記憶の中で、長年連れ添った犬猫が旅立ちました。 カフェのリニューアルオープンから、少しづつ生活のリズムが新しく変化していき、今日、新刊用の不足写真を探すために、クラウドフォルダの時間をさかのぼっていたら、半透明な時間が少しづつ蘇ってきました。 今は、本の制作中でやらなくてはいけないことに猛ダッシュで追われています。丁寧に暮らせていないなあと気づきました。 実験室でパソコンに

          丁寧に暮らすということ

          チョコレートの香り

          チョコレートコスモスがバンバン伸びて、じゃんじゃん咲いています。 花の季節は、4月上旬~5月下旬と9月上旬~10月下旬の2回あるみたいなのですが、もうすぐ7月だというのに、ずっと咲き続けています。 このコスモス。色がチョコレート色だからそう呼ばれているのかと思ったのですが、香りもほんのりチョコなのです。 キク科 コスモス属 学名:Cosmos atrosanguines ラベルには チョカモカと書かれていました。

          時計草ピッコロッソ

          最近やっと気づいたのですが、蔓性植物が好きみたいです。 藤、葡萄、風船葛、凌霄花、烏瓜、クレマチス、朝顔、そして時計草・・・。 いろいろな、たくさんの蔓が伸びています。 時計草は特に好きで、何種類かあるのですが、今年は新しい仲間が加わりました。その名もピッコロッソ。 イタリア料理店のような名前です。 ピッコはきっとpiccolo。ロッソはrosso。 小さな赤い実が印象的なので、名前にも採用されたのでしょう。 蕾が付き始めました。 これを見せて、時計草の蕾だよ

          屋上倶楽部はじめました♪

          昨年2020年の春から、屋上で暮らしています。 生前、父が使っていた小屋をリフォームして仕事部屋にしました。 2020年は「小さな博物学日誌」というタイトルで文字数も決めて日々を綴っていましたが、本日より、新しく屋上暮らしの日々を綴っていくことにしました。 また、きらら舎のワークショップなどとも連携させながら、お客さまをリアルとバーチャルでお招きして暮らしを共有していきたいと思います。 今朝、春に種を蒔いた朝顔の花が咲いていました。灰色の空の下、そのあたりだけがポッと

          屋上倶楽部はじめました♪