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「DIE WITH ZERO」を読んだけど、刺さらなかった話

「DIE WITH ZERO」を読んだ感想を書きたい。

読んだきっかけ

4ヶ月ほど前だろうか。当時婚活で知り合った相手がこの本を気に入っていた。相手のことを知りたかったので自分も読んでみた。結局その相手とは縁がなかったけど。

それは置いておいて、「DIE WITH ZERO」を読んで当時思ったことをまとめておきたい。

本の概要

タイトルの通り、「ゼロで死ぬ」
資産を死ぬ時点で使い切ろう、お金を経験に変えて豊かな人生を送ろう
といった趣旨の本だ。

以下の引用を見てもらえれば、だいたいどんな本かわかると思う。

誰もが生きるために働かなければならない。だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。「本当の人生」を生きたいのだ。
この本のテーマはそれだ。 ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。

まえがき

この本では、人生を最適化するための原則・ルールを紹介していく

ルール1 「今しかできないことに」投資する

数値をつけることで、実際に経験を合計できる。さまざまな経験の価値を比較できるようにもなる。これが人生の充実度を高める大きな一歩になる。(中略)
最高に楽しい体験には多くのポイントを、小さな喜びが味わえる体験には少しを与える。

ルール2 一刻も早く経験に金を使う

感想

あまり自分の興味には合わなかった。

人生を最適化したり、経験を定量化したりすることにあまり興味を感じない

人生の最適化をしたり、経験を定量化する前に、何に価値を感じるのほうが重要だ。誤った方向に最適化しても仕方ない。本書はそういった前段を軽視して最適化や定量化について語っている。

自分は毎日の散歩が好きだ。散歩で見かける人や物にはそれぞれの歴史がある。それをどう捉えるかは人それぞれで、大喜利のお題のようで、試されているようにも感じる。

散歩で見かけるものをどう捉えるかが自分次第なのと同じように、様々な物事をどう捉えるかも自分次第だ。
この本では経験したいことにポイントを振りましょうと言うが、どんな経験をすると面白いか考えることのほうが、それを定量化することよりも面白い。

お金を使う経験を重視しすぎている

この本ではお金を使う経験がやたら出てくる。
海外旅行とか、島でパーティを開いた話とか。
もちろんそれは一つの価値観としては全然良いと思うし、自分もアイスランドとかに行きたいのだが、この本ではそういった経験を重視しすぎていると思う。

自分がしたいことは、こうやって文章を書いたり、音楽を作ったり、写真を撮ること、何かを表現したり創作すること全般だ。音楽もカメラも高級な機材を揃えればお金がかかるが、今のところそこまで必要じゃない。

それと、仕事も人生で重要なことだ。
自分はITエンジニアとして働いているが、向いているし、やりがいも感じている。
いや、本当は音楽とかで自分の心情を表現したかったけど、(少なくとも当時は)全く才能を感じなかったので諦めた。
この本では仕事についてほとんど語らない。仕事で得たお金をどう使うかが主眼だ。

「人生を豊かにするための本」というのはやや主語が大きいと思う。「人生を豊かにするためのお金の使い方」だと思う。

同意できる点もある

健康の重要さ、年金制度について語っている箇所はとても同意できる。

最後に

「考現学入門」という本を買った。まだ読んでないのだが、こちらのほうが自分にとっては興味深い。

震災復興後の東京で、都市や風俗への観察・採集からはじまった〈考現学〉。その雑学の楽しさを満載し、新編集でここに再現。




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