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キラキラには程遠い

「余白が大事」

そんな類のことをnoteでいくつか見たことがある。
詰め込みすぎずに思うようにやってみろということだと、私は思う。
文章でも余白はそこそこ重要で、3割くらいは読者に想像を委ねるように仕向ける。そういう意味ではライフハックでも同様なのではないだろうか?

初めての経験をするとき、私は対処しきれないあまりに焦りすぎてしまう節がある。失敗したくないから過度に確認したり、メモをしまくって情報整理に努めたりすることで、無理に余白を作ろうとする。しかし前者は「ウザい」と思われるし、後者に関しては書き込みすぎてメモがあちこちに散らかりすぎる。これだと4日間しかいなかった職場の指導係が「メモするな」と私に言いたくなるのも納得が行くと感じた。何故なら、尋常じゃないレベルでテンパってしまうからだ。
母曰く「テンパっているのがすぐ分かる」と爆笑しながら言われたので、他人しかいない状況下でそれが発動されたら「この人どうしてそんなに忙しないのだろう?」と心配されることだって想定されるわけだ。

初めて・他人しかおらず・自分が主体で動かなければならない―という状況があった。
詳しくは書かないが、パンクにパンクを重ねて社外の人に礼儀を尽くすことで自分を保っていた。礼儀の作法はドラッグストアの接客で痛いほど学んだので、新卒で入った会社にはそういう面を叩き込んでくれたのでとても感謝している。事実、その面を上役が高く評価してくださった。「応対印象は会社のレベルを示す」らしく、良い心象を与えているとのことだった。

でも裏では関係者に迷惑を被らせてばかりで、肝心なことを私が一番理解していないことだって珍しくなかった。三点不利の状況下に加えて私の失念が原因でもっと忙しなくさせてしまったこともある。
こういうときに限って、一人で対処しなければならなかったりするので自己嫌悪を加速させながら最善策を探し出している。「いないほうがいいんじゃないか」と思いながら、ひたむきに動く。呆れられることは分かっていたから大したダメージにならないよと暗示をかけて、疲弊して―自分なりに考えた策を巡らせて、なんとかモノにさせるのだ。

会社の人たちはそんな私を邪険にせず公平に接してくれる。恋愛事情に首突っ込まれたり上司から「意味わかんない」と一蹴されたりしても、みんな普通に話しかけてくれる。

あぁやっぱり私、恵まれてるんだな。
恥を晒そうが失敗しようが挽回出来さえすればそれでいいんだ。

泥啜り地べた這いずり血反吐吐きお色直しに修正液を

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