日本語教師向けに教案をシェアする思い

ごあいさつ

はじめまして。
日本語教師の小宮山です。
日本語教師の方向けに始めました。
狭い世界ですので
どうぞお手柔らかにお願いします。笑

経歴

自己紹介です。

大学の専攻は日本語とは全然違うのですが、
大学在学中に養成講座に通い、
大学卒業前、2011年1月〜日本語教師を始めました。
以降、日本語学校では非常勤・専任など2校で経験。
某大学では数年間、留学生向けに講義を担当。
プライベートレッスンは現在も続けています。
コロナを機にYouTubeなども開始。
この頃、独立も考え始め、2022年日本語学校を退職し、
KIRI TOKYOを立ち上げました。(個人事業主です)

noteをはじめた理由

私が非常勤として新人で働きはじめた頃、
教案や教材を作るのに必死で、
4コマ×週3の授業のために、平日も土日も授業準備してました。
1年後に専任になったら、午前4コマ+午後4コマ×週4日
というスケジュールで授業を入れられてしまい
もちろん教案なんて間に合わず、ネットで拾ったものをそのまま使い、
満足する授業はできず、心身ともにくたびれて、
突発性難聴になりドクターストップ。
半年休むことになりました。
今思えばこの頃の経験は
「とにかく数をこなして経験値を増やす」
という意味では自分が成長できるいい機会でした。
「今思うと」です。
当時は死ぬ気でやってました。
あそこまで無理する必要はなかったと思いますが
各学校のコマ数などを考えると
いまだにこういったスケジュールでやってる学校
あるんだろうな・・・と思います。
そんな新人の先生方のために、
少しでも助けになればと思って始めました。
正直当時いくら探しても初級の教案しか出てこなくて
初級の教案も大したものは出てこなくて
「うわー参考にならんけど、これでやるしかねー」
とか思って使ってました。
当時の「あれ」よりかは役に立つと思います。笑

もう一つは年配の先生向けです。
たくさんの先生方の教案指導や研修も経験して来ました。
教務主任が指導に苦労しているのも隣で見て来ました。
結局、
「育てよう」とすると「うまく伝わらない」し
「より良い授業に直そう」とすると「その人らしさがなくなる」。
指導教員の答えに辿り着くまでに時間がかかり、
最終的に指導教員の授業のコピーになる。
10年間そういった様子を目にしてきて
「もう、そういうやりとり終わらせない?」
っていう気持ちで公開します。

教案を公開することに反対する先生もいる

これ、私がギリギリまで悩んだ部分です。
「自分の教案を人に見せたくない」
「教案や説明を他の人に聞くのが恥ずかしい」
という思いがありますよね。
「私だって10年かけて作り上げたのよ?!
簡単に新人に教えてたまるもんですか!
それじゃ勉強にならないじゃない!」
という気持ちもよくわかります。
※この口調に誰かモデルがいるわけじゃありません。笑
しかし私は、それでは日本語教師全体のレベルは上がらないし
より良い授業はできないのでは、と思っています。
私は亀田誠治さんという音楽プロデューサーの方が大好きで
一度直接講義を聞く機会がありました。
彼は自分が培った音楽の技術や知識を
惜しみなく若い人に伝えます。

僕はいい音楽を作る秘訣を長い時間かけて、たくさんの先輩方から教わって、築き上げてきた。それをみんながやっていては音楽業界自体は成長しない。だから僕の今持っている秘訣を若い人に教えてあげれば、その子たちはその苦労をしなくていい。そこからのスタートになる。そうすれば、もっといい音楽がもっと生まれるはず。僕は日本の音楽界がもっと面白くなるのを見たい。

亀田誠治

そのままじゃないですが、こういう趣旨の話をしてくださいました。
私もまさにそうです。
世界中の日本語を勉強する人たちが、
もっと効率良く、わかりやすく、勉強できれば
それに越したことはありません。
私が1時間かかった教案作りを
皆さんが10分で終わらせることができれば
残りの50分で、私ができなかったもっといい教材が作れると思うし
そのクラスの学生たちと向き合う時間が増えると思います。
日本語学習は本当に難しくて大変です。
先生方や学生たちのあらゆる負担が
少しでも軽くなることを願っています。




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