notice me senpai...

それはまるでずっと回り続けていたルーレットが止まったみたいな
偶然がハッピーエンドの必然かバッドエンドの必然の2択になったみたいな
みんなにはきこえなかったかもしれないけど
わたしにはきこえたんだ
先輩を一目見た途端にきこえた
恋が始まる音

先輩が先輩の友だちとおしゃべりしてて笑い声をあげるとき
わたしの心はラムネの泡みたいに水色がしゅわしゅわするの
掴み所がないんだけど震える心
夏の訪れを知らせる風がわたしの心をもっとあつくする

でもわたしは先輩と接点なんてないし
上級生に話しかける自信もない
だからこそたまにすれ違ったりするのが嬉しくて、顔には出さないけどバレないように横顔をチラ見したりして
それはもう心は雲さえ掴めるくらいに空を飛ぶ

先輩がわたしの顔も名前も知らない時点で、ほとんど結末なんてのは見えているけど
結果より過程が大事なんてよく言うことだし
恋を知ったわたしの心をしばらくは感じていたいの
恋ってもっとどんな色をしてどんな風にきこえるのかな
ねえ先輩、教えてください

#詩 #散文詩 #恋 #恋愛 #夏 #先輩 #高校生

ありがとうございます。サポート代はマイク等の機材費の足しに使わせていただきます。環境が整えば音声作品を投稿する予定です。