問題をなくしてはいけない
問題は悪いことだろうか?
僕はそうは思わない。
問題が起こると頭を抱えたくなる時もあるし、ため息をついてしまう時もある。
けれど、もし問題がなくなったら、僕は緩やかな衰退が待っていると思う。
好きなことをやっていても、嫌いなことをやっていても問題は起こるのだ。
それは生きて、変化し続ける上で必ず起こりうる。自然なこと。だから、問題が起こるのは健全な状態であり、必要に応じて解決したり、逃げたりすればいい。
むしろ問題が起こるということは、次なるステップに行くためのチャンスだ。
だから、問題をなくすということは裏返せば可能性の種を摘み取る行為になりうる。
ところで、問題をなくすとはどういうことだろう?
「ない」ではなく「なくす」だと僕は思う。それは見て見ぬフリをすることだ。臭いものに蓋をすると言い換えてもいい。そこにあるのに存在を認めない。
そうすると、やがて腐って異臭を放ち始めるのだ。
いっそのこと逃げてしまえばいいのに、いつまでも問題の近くに留まっている。それは自分の首を絞めているのと大して変わりない。
問題はなくさなくていい。でも、一度じっくり見定めてみよう。
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