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「わからない」を説明する技術は命取り

思わず口から出てくる「わからない」って
どこまでがわかっていてどこからがわからないの?

仕事を左右する「わからない」を説明する技術

これまでまともに意識したことはなかった「説明する技術」が、社会人になってこれほど致命的な技術になりえるとは思わなかった。

特に、子どものときからもつ「わからない」を説明する技術は、重みがある。

子どものときは自分でわからなくても周囲がフォローしてくれることもある。
ベストなのは、社会人になる前にこの技術を習得すること。
なぜなら、大人になったら周囲の助けを常に期待することは難しい。
行き詰ったら情報を整理して説明できるようにする技術が、仕事をこなすうえで必須のスキルになっていると思う。


子どものわからないは、周囲がフォローできる

子どもの時の、勉強でありがちな「わからない」。
たとえば、テストの自己採点をして違っていたら解説を読んで、自分の間違った理由を探すことができる。
自分でその「つまずきのポイント」を探すのだ。

自分でポイントを見つけにくい場合は、勉強嫌いになりがちだろう。
何せ、なぜ間違えたか明確に理解できないのに点数がとれないから。
個別指導の塾講師をしていた時は、その子がどこで間違えたのか自覚していない場合が本当に多い。

いわゆる、「何がわからないかがわからない」。だから、説明もできない。

そんな時は、どこまでわかっていて、どこからがわからないのかを探ることに時間をかける。
英語でいえば、そもそもその単語を知らない/覚えていないのか、時制が読み取れていないのか、三単現のsを忘れてしまっているのかなど。
ひとつひとつ確認していき、首を傾げたり表情が曇ったり反応が薄かったりしたところで立ち止まる。

つまるところ、周囲が「わからない」を掘り当てるのだ。


調査・思考を放棄した「わからない」

しかし、社会人の手前、大学生になっても、「わからない」と連発することもある。

大学のゼミでありがちなのが、参考文献を読んだり自分の頭で考えることをせず、条件反射で「わからない」と言ってしまう場合。

最初は質問の仕方に問題があったのかと思い、「あなたの考えや意見を聞かせてください」と言っても、「わからない」の一点張りだった。

この年齢のわからないは、先ほどの何がわからないかをわかっていない場合もあるが、そもそも質問に答える意義を感じず、面倒だから「わからない」と言ってしのいでいるかもしれない・・・
と、今書きながら思った。聴くに値する質問をできていたのだろうか、という問いも同時に存在するようだ。

ともかく、法律的整合性や先行研究結果を基にして考えてほしいといっているわけではなく、あなたの率直な考えを聞きたいだけ。
それこそ「消費税増税には反対だ。買い物をしたくなくなる。他の人もそうであれば、景気に影響があるのでは」程度の選好であってもひとつの考えなのだ。

おそらく、卒論や就活、院試などでこのあたりは解消されるだろうと思っていた。


覚える気力を示しての「わかりません」がベスト

職場でもいるすぐ「わかりません」言ってすべてを教えてもらおうとするひと。

わからないひとに教えることは同僚として義務だと思っているけれど、アドバイスしても前任者の資料を見ず、自分で考えることもなく、すぐ教えて姿勢は、正直ちょっと教えにくい。

もちろん理解力に個人差はあるから、資料を見てもわからず、考えることもできず聞いてくるのは、わかる。
けれど、何にもせずにただ教えてと言われると「やる気あるのかな?」とも思ってしまう。

新人教育として教えることはもちろんなのだけど、その根底として「本人の仕事を覚える気力」が必須条件であると思っている。
仕事を「教わる」も「教える」も両方経験した末、それは強く思った。

ちょっと雑談:決断ができる人になってほしいし、思いやりをもっていていほしい

何でもかんでもすぐ聞いてしまうタイプは、それが当たり前になって、自分で決断することをしなくなる、傾向があると思う。(さほど数値をとっていないので傾向程度で)

それと、「私は教えてもらって当然」という態度はNG・・・
どの会社でも絶対NGということはないのだろうけれど、教える側は自分の業務の時間を割いて教えているので、「は?教わってないんですけど⤴?」という言い方は控えたほうがよいかもです。

言っちゃう側は特に考えなしに口から出てしまう言葉かもしれないですが、同じことを言われて、「はい、丁寧に教えます!」と即返事ができるかどうか。

長い目で見れば業務を回すために教えることにはなるけれど、近い目で見ればやっている仕事を一旦止めて時間をつくっているので。

社員減らされてカツカツで業務回しているところもありますし、いつまでも新入りのお客様ではいられません。

以上、ちょっとした雑談でした。


わからないを説明するのは、あなた

話は戻って、職場での「わかりませんマン」について。

どこまではわかっているけれど、どこからがわからないか、どの項目に疑問があるかを明確に提示して聞いたほうがいいです。

ただわかりませんといっても、会社は学校や塾じゃありません。(ちょっと前にネットにありましたねこのフレーズ)
わからないを説明するのは自分です。
それができなければ、仕事内容もしくは人間関係に支障をきたすかもしれません。


行き詰ったら情報を整理しましょう

だからこそ、説明する技術が大切です。

わからない!と思ったら、一度情報を整理しましょう。
どこまでわかっていて何がわからないのかを整理すれば、きくべきこともするべきこともおのずとみえてきます。

みなさまにとって、生きやすい社会と職場でありますように…

最後まで読んでくださりありがとうございます。 これからも、私の文章に会いに来てくれたら嬉しいです!