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悲劇オペラの傑作《ランメルモールのルチア》をアメリカで観る

こんにちは、セレナです。

オペラシーズン真っただ中です♡

春休みで大学から帰省中の息子と、私と夫の3人で
またまたオペラに行ってきました。

私と夫は「カルメン」を観たかったのだけど、
息子はここ数か月ほどドニゼッティにはまってるようで、
それが観たいと。

今の私の最優先は
「自分が観たいオペラ」ではなく、「息子と行くオペラ」
なので、そこはちょっと妥協しました。
私が妥協すると、夫もそれでOKになることが多くて感謝。

日頃からお客さまには、
本気で幸せになるためには自分のスキを優先した方がいい。
とお伝えしているのですが、

愛の波動から相手を優先させ、
その喜びを分かち合えるなら、何の問題もありません。
大切なのは、自己犠牲ではない、心の余裕。

ということで
今回も夫が奮発してくれて、
大好きなレストランでのディナー、オペラ、
そのあとに、また同じレストランに戻って深夜のデザート。
という楽しい時間を過ごしました。

夫は再婚相手ですが、
私の息子をとっても大切にしてくれるので
本当に感謝でいっぱい。

こうした小都市のオペラハウスは、
NYのメトロポリタンほどの規模があるわけでもなく
チケット入手や鑑賞自体、何かとハードルが低いけど、
世界的に活躍しているアーティストたちの
素晴らしいパフォーマンスを鑑賞できるので本当にお薦め。

去年はカーネギーホールでソロリサイタルを終えた
あの辻井伸行さんがフロリダに南下されて、
この近くの会場で行われるというコンサートの予告記事を観たときには
我が目を疑って何度も調べてしまいましたが、
幸いチケットを入手することができて本当に感動しました。

さて、このオペラ。

ドニゼッティの《ランメルモールのルチア》

あらすじを読まずに観に行って本当に良かった!!

まあ、ポスターを観たら予想はつくし、
狂乱の場がクライマックスだとは知っていましたが、


我を失ったルチアの歌声が切なくて、切なくて。

苦しくなってしまったほど。

そして、
その歌声を聞き、姿を眺めながら思い出してしまうのは
シェークスピアに出てくる狂ったオフィーリアでした。

私はオフェリアの舞台は観たことがないけれど、
気が遠くなるほど昔である19歳のときに、
はじめてロンドンの美術館で出会ったこの絵画に衝撃を受けました。

同じ美術館で、冷たくなった詩人のチャタトンの絵画にも
視線が釘付けになったものです。

私は決して、血みどろ場面や精神忌憚、
狂乱の場に惹かれるタイプではないのだけど、

無垢な人間の報われなさを目にしたときに、
それを自分のものとしたときの感情が
「感動」にすり替わっているのかなという気もします。

特に今は、
精神的な喜びを意識している日々なので、
その対極の存在を受け入れるしかなく、

幸せと苦しみが紙一重であるように、
一瞬にしてどちらかに引きずりこまれる可能性があることを
自分の体験から分かってるから、

他人ごとでもないのです。。。

面白い記事を見つけました。


オペラにおける狂気の表現が「伝統」に大きく 依存していることは,冒頭で紹介したルチアの 例からも判る。
彼女の狂気は視覚的には「白い 衣裳,乱れた髪」で表現されていたが,この手 法はカンマラーノやドニゼッティの創作ではな く,おそらくシェークスピアの《ハムレット》に 登場するオフィーリアに起源があると考えられ るのだ。

シェークスピアは狂ったオフィーリア は「リュートを抱き,乱れた髪を肩にかけて」現 れると表し5),衣裳の色までは指定していない。 だが,18世紀以降,オフィーリアは「白い衣裳, 乱れた髪」で舞台に登場するようになる。この 定型表現は1827年,パリでオフィーリアを演 じたハリエット・スミスソン注2)によって決定 的となり,それがルチアをはじめオペラ で正気を失う女性像の原型となったのである。17世紀だけで50本ほどの狂乱オペラ が書かれたと述べたが,その75%程が男性登場 人物が狂うケース,女性が狂うのは残り25%程 である。
(引用元)

引用「狂乱の場」:オペラにおける精神疾患の表現:https://research.gold.ac.uk/id/eprint/25758/1/Matsumoto%20The%20Mad%20Scene%20Potrayals%20of%20Insanity%20in%20Opera.pdf

ああ、やっぱり。

オフェリアとルチアの両者には
ちゃんと関連性があったのですね。
しかもルチアのこの演技はオフェリアの影響だったとは。

現代人の私達だって、恋愛やストレス
悲しみで頭がおかしくなりそうなときもあるけれど、
私も色々乗り越えてきました。

舞台が終わったとき、
もしかしたら現代人の方がメンタルが強いのかなぁ?
と言ったら、
絶対にそんなことはない。
と周囲の人たちに言われましたが、

人生、楽しいことばかりじゃないし
辛いときは孤独になりがちですよね。
だからこそ、みんなが優しい世界に住みたいものです。

それにしても、
夫と息子と3人でオペラやシンフォニーに行くという夢が
この4年間ほど、ずっと叶い続けていて本当に幸せです。

息子は今年から社会人なので、
今後どうなるかちょっと分かりませんが、貴重な時間をありがとう。

アラフォー過ぎの結婚や、再婚を望まれている方、
すでに結婚されている方も、
幸せなパートナーシップをどんどん叶えていきましょう♡



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