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12月22日

 月曜日から市内の小中学校に設置し始めたテレビ台の組み立てとテレビモニターの取り付けが終わった。一緒に作業をした地元の男性3人は全員が初対面。

 全体の指揮を執っていた洋品店のご主人はとても愛想がよく、いちばん年下のわたしにあれこれ世話を焼いてくれた。移動の合間にもお茶をすすめ、おやつを持たせ、トイレ休憩の確認と、休暇でやってきた親戚の子をあやしているかのようだ。そのご主人の親戚である老齢の男性は、反対に口数は少なく、力があって手先も器用。説明書も一度見ればおおかた理解できるようで作業が早い。ご主人の息子と同級生らしい壮年の男性は、むかしやんちゃだったという面影をありありと残す金髪で、作業前の準備から後片付けまでテキパキと手際がいい。時おり打ち解けようと話しかけてくれる。

 お互いを見るともなく見て、手助けが必要なときにパッと動く。たった3日間でも4人は学校を移るごとに阿吽の呼吸となった。(そういう仕事はとても楽しい)


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