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【映画感想】 インフェルノ

Amazon Prime Videoで、
映画「インフェルノ」を観ました。

トム・ハンクス主演の結構有名な映画だと思います。

私は観るのは初めてだったのですが、ご存知の方も多いのかなと思います?

地球上の人口を半分にまで減らしてしまうであろう脅威的なウィルスを巡って、撒き散らしたい派と、なんとか止めたい派が、鍵を握るハーバード大学教授(これがトム・ハンクス)を巻き込んで、てんやわんやする話です。だよね?

出だしからしばらくは、襲われて意識朦朧としている教授の視線での進行になっているので、教授自身も、観ているこちらもなんかワケわかりません。

バンバン銃で撃たれて追いかけ回されてのアクションからだんだんと名探偵コナンの謎解きっぽくなって行きます。

WHO の機関?闇の組織?警察?領事館?そして組織を裏切り自分の利益を得ようとするもの?みんな好き勝手に暴れまわって、美術館を壊しまくって大丈夫か?と思います。

しかしながら私がここで一番気になったのは冒頭からの設定の部分なのでした。

人類は地球上の様々な生物を絶滅に追いやり、自然を破壊し増え続けてきました。
増えすぎた人類は、やがて自らをも絶滅の道へと進んでいくのでしょう。

今ここで、ウィルスによって、増えすぎた世界人口を半分にまで減らして、それから更なる進歩を続けるのか。

それともこのまま増え続け、300年後に絶滅するのか。

物語の始まりはこの問いからなんですよね。
そしてウィルスの登場です。

これまでの人類の歴史は、様々な痛みを伴い、苦痛、困難を糧に何度も危機を乗り越えて来ました。苦痛、困難が人類を進歩させてきたと言っても良いかも知れません。

撒き散らしたい派は人類の未来のために今苦痛が必要なのだといいます。

だからといって人類の半数が死滅するようなものを撒き散らすわけにはいかないという止めたい派。

ん~ ちょっと待って。

進歩のためには苦痛が必要ってよく聞きますよね。人類、というよりも、各個人、人間には苦痛が必要。それを乗り越えることによってのみ成長があるということを。

大きな括りで言うところの考え方としては賛成だけど、ウィルスを撒いて大量殺人するのと筋トレをして筋肉細胞を破壊するのとでは訳が違います。

ただ人口増加の危機についてはこれから考えていかないといけないことなのかもしれませんね。

自分達の世代だけのことではなくて、もっと長い目で、それこそ300年後とかを考えていくことが必要なのかも知れません。

そうしてみると今日本でヤバいといわれている少子高齢化はよい方向に向かっていると考えられなくもないのではないでしょうか。

今だけを見れば確かにバランスが悪いように見えますが、長いスパンで見たら日本全体としては人口が落ち着いていくのではないですか?

殺人ウィルスなど撒かなくても人口が自然に減る方向に向かっているわけですから。

まぁ日本だけですむ話ではないんですが、考え方次第というのはあると思います。

我々庶民が、目前のことだけを見てわーわー騒ぐのは仕方ありませんが、為政者なり時の権力者なりは人気取りや票集めに終止せず大局を見てほしいものです。

なんか話が違う方向に行ってしまいましたが、アクション好きにも、推理好きにもお薦めの面白い映画でした。

これ映画紹介か?

あっ「紹介」じゃなくて「感想」だからいいよね😆

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