コタツの懺悔
そろそろコタツの恋しい季節になって来た。
少し早いけどと設置されたコタツ。
喜び勇んで潜り込む子ども達。
しかしそこは突如としてガス室と化した。
潜り込んでいた子どもが「うわぁ❗」と叫びながら飛び出してきた。
そんなに強烈だったか。
故意ではなかった。
食事のせいだろうか。
だとするとその責任は、今日一日の食事を作った 妻にある。
体調が悪いせいだろうか。
そうだとするとその責任は、私に毎日過剰なストレスを与え続けて体調を悪化させた 妻にある。
いやいやそんなことじゃないだろう。
こたつの中で平気で放屁をするような人間、
緩慢な生活の中で私をそんな人間にしたのは 妻である。
あぁしかしそんな妻に結婚を申し込んだのは 私だ。
では 私のせいではないか。
あぁ愛しき 息子よ
オマエにガス室の苦しみを与えたのはすべて 私の責任だ。
決して 母さんのせいにするのではないぞ。
あぁ誰かオナラが臭くなくなる薬とか発明してくれないだろうか。
それさえできたらきっと世界は変わる。
妻の責任を追及せずともよくなるではないか。
誰もが、世界中の様々な状況で、濡れ衣を着せられて、身に覚えのない責任を取らされることはなくなるだろう。
私自身もこの罪の意識から逃れたいのだ。
生理現象なんだもの。
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