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世の中に論理的な自殺者がほとんどいないという話

なぜ人が自殺するのかは、120年前にエミール・デュルケームという人が答えを出しています。

有名な自殺論という本です。

恐ろしい名前の本ですが、厚い上に難しいので、元気な人しか読めない社会学の本。

私は自殺者・自殺未遂者の話や文章を見るのが趣味なのですが、論理的な人は全然いません。


現代人の自殺の理由


1 居心地の悪さに耐えられない

2 欲望が大きすぎる(アノミー的)


凄く大雑把に言えば、この2つになります。

「隣の芝生は青く見える」これは昔のことわざで、現代社会は「隣の芝生は燃やしたい」となるでしょう。

人間は居心地の悪さに耐えられないようにできています。

クラス全員ができることを、1人だけできなければ学校に行かなくなります。

例えば大縄跳びが1人だけ飛べないとかですね。

しかし元々足が悪いとか、体重が異常に重いとかであれば、飛べなくてもなんとも思いません。

人間は個人の考え、ものの見方といったものに、かなり解釈に左右されるわけです。


自殺するのに納得できる理由がなかった


どれも先程書いた状態だったのですが、彼らが書く理由は「なんとなく」といった漠然としたものでした。

もっと文字数を書くとか、図にするとか、社会学(自殺論)をもとに考えるとか、そういった発想が全くないのです。


面白くないから死ぬ


人間楽しさは大事で、楽しくなければ続きません。

完全に狂ったことを書くと、私にとって自殺は面白いものです。

しかし自殺者・未遂者にとっては、人生も自殺も面白くなかった。

だから自殺するのに納得の行く理由を語ることができなかったのかなと最近考えています。


自殺するのに真っ当な動機を書けない理由


1 精神的に消耗しているから

2 自殺するのが嫌だから

3 もともと論理的に考えられない


こういったことが考えられます。

1と3は特に同情する気にはなれないのですが、2はちょっと悲しいですね。


人生は楽しい必要がない


幸せな人生の3要素は快楽・意味・夢中です。

楽しさは快楽となり、快楽を追求するプレイヤーをカードゲームでティミーと呼び、3つの中では1番初心者かつ弱いプレイヤーです。

上級者でもティミーはいるのですが、意味、夢中といった要素も持ち合わせていくのです。

ちなみに1番強いプレイヤー分類はスパイクといって、夢中を追求しているプレイヤー。


終わりに


人生はプラスのループかマイナスのループかが重要で、マイナスのループだと普通は死にたくなります。

勝ち目のない試合はモチベーションも上がりません。

しかし人生の場合、良い悪いは他人の価値観であることが多いし、大半の人は美少女ではない。

※ 個人的には美人な女性も大変だと思います。

私が残念なのは、自殺者は他人のものさし(価値観)で自殺している人が多いことです。

自殺者特有の哲学で納得させてくれる人がいない。

他人の価値観に洗脳されて自殺した人がいたら、一般的な価値観では、殺された人と呼ぶでしょう。

しかし実際の自殺者は、そういう人ばかりです。

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