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はじめてのさうすばい

3月の頭から2週間ほど、単身でアメリカに行ってきます。SXSWに参加するためです。


SXSWとはなにか。個人的な解釈と勝手な比喩をまじえて。


アメリカ、テキサス州のオースティンで街をあげて開催されている超巨大フェスティバル。South by SouthwestでSXSW。South byと略されることも多い。経済効果は200億円近いとか。


用法)山下、サウスバイに行くらしいよ。ひとりで。


テック系のカンファレンスや展示会を中心として、映画にそれから音楽といったコンテンツが街中で同時多発的に披露されるイベント。会期は3/8〜3/17と1週間以上におよぶ。各催しの数と開催場所の広さゆえ、運営いわく「全部回り切るのは無理!」だそう。


そもそもは1987年に音楽祭としてスタートしたイベントで、年々規模を拡大し、今のような形になったそう。SXSWに出たことのある日本人アーティストとしては、なんとPerfumeやスカパラ、PUFFYに騎士団と錚々たるメンバーがいるようで。騎士団見に行きたかったわ。


展示会に関してはTwitterやairbnb,foursquareのブレイクのきっかけになっているなど、近年ではITベンチャーの登竜門的な立ち位置になっているらしい。SXSWがテック系のお祭りだと誤解(一部分では正しいのだが)されているのはここによる。日本勢からはSONYやNHKも出展し、大企業の新技術お披露目会の側面も。今年は落合先生がカンファレンスに出るらしいよ。


展示会:Trade showっていうのね。日本語よりその場で商談を成立させようというニュアンスが強く、アメリカ的だと感じる。アメリカをよく知らないのでアメリカ的と表現するのは適切ではない気もするけど、知ったかってやつ。
カンファレンス:Interactiveと呼ばれているよう。こちらもアメリカ的だと感じるし、日本のトークイベントに足りない要素と思う


街全体を使っての開催がキーだと思っていて、特定の会場の特定のホールだけで開催するイベントではない。街中を全部を使って、多様な立場の人がコンテンツを引っさげて「こんなアイデアがあるんだけど、おもしろくない?」「それいいね!」ディスカッションを繰り広げる。そんなイベント。まち全体が未来を語る場になる。

頑張って仙台に例えるとするならば、仙台IT文化祭+SENDAI for startups+仙台短篇映画祭+ジャズフェス…を10倍以上の規模感で仙台市街地すべてを使って1週間以上やる感じ。たぶん。
ちなみに開催地のオースティン、人口は100万人に満たない。つまり仙台より少ない。スゲー


SXSWのような特定の都市を舞台とした総合展示会として、日本版SXSWといえるものが実はいくつかある。

神戸の「神戸078」

そして札幌の「NoMaps」

NoMapsは去年はじめて参加して、たくさんの知識と学びを吸収したし、今にもつながる新しい出会いもあった。NoMapsがなければ出会えなかった人はたくさんいるし、今の自分の考え方に大きく影響をもらえたイベントだった。のだけれども、どうやら本家本元のSXSWはNoMapsよりもっとスゲーらしい。アメリカンサイズ。


行こうと思ったきっかけは?


SXSWに行こう!
そう決心したのは、去年の11月だったと思う。
仙台市とMAKOTOによる、グロースアクセラレータープログラムの一環で開催されたSXSWを紹介するイベントに参加したとき。その中で、SXSWエバンジェリストのオードリー木村さんより「(札幌版SXSWの)NoMapsはまだ足りない、本物はもっとクレイジーだから」そう聞いたことが決め手になった。勢い余って、「テキサスで会いましょう!」とか言って会場を出てきたのを覚えてる。我ながら調子こいた学生だ。
グロースアクセラレーターのイベントがなければきっと決心していなかったので、本当に感謝しています。


さてNoMaps。10月にわざわざ北海道に帰省して参加し、知識とワクワクと友達がたくさん増えた自分としてはNoMapsは大好きな「場」になったのだが、まだ本家本元と比べると足りないものがあるらしい。それが激しく衝撃だった。

晩秋から年末にかけての自分は仙台若者アワードの運営に奔走していた。SXSWとは規模があまりにも異なるが、特定のテーマで場所を作って共感する人を集め、ワクワクする未来を創造するという点で、同様のまちにアプローチする取り組みだと考えており、「SXSWから学びたい」そんな思いも抱いた。

行って、なにをしたいの?


地域で生まれたイベントが、世界を動かすレベルまで成長したその理由を知りたいのです。
小さく始まった取り組みをスケールするにはどうすればいいのか。スケールした結果、地域にどんなインパクトをもたらしたのか。解決できた課題はなんなのか、ただ盛り上がった終わりではないのか。NoMapsとは何が違うのか。日本に展開する可能性はあるのか。これらを知りたいから、行く。


コンテンツにももちろん興味はある。世界のWEBマーケ事情も知りたいし、世界各国の企業の渾身の新しいプロダクトに見て触れたい気持ちもあるので、ビッグサイトもびっくりなサイズの展示会も楽しみだ。落合先生のカンファレンスも楽しみだし、現地でのセレンディピティ的な出会いも楽しみ。英語わからんけどな。


ただ一番知りたいのは、背景にある仕組み、スケールに至った工夫。日本で同様の取り組みを広げるにあたっての可能性を知りたい。
自分は、人が集う場に興味があるし、そこで解決できる課題にも興味がある。そしてそれを作りたい。アプローチは様々あるが、まずは世界最大のそれを見に行って体感してみたい、しなければいけない、学びたい。

きれいな言葉には落とし込めないけど、「こんな事考えてるんだよね」「それオモシロイじゃん、やってみなよ!」が飛び交うまちを北海道で実現したい。「やってみよう」の大地だから。(注:NoMapsのWEBサイトより引用)これが行く理由。偉そうなこと言ってみたけど、シンプルに好奇心っす。


帰国後は?


自分のプロジェクトに落とし込みたい。そう思っているが、計画スパンはまだ分からない。ただいつやるにしても仲間は必要なわけですし、ひょっとしたら自分が得た知見をすぐに活かせる立場の人もいるかもしれない。

したがって、帰ってきたら報告会をしたいですね!いや、する。〜4月をめどに、札幌・仙台で。テックに興味がある人、巨大フェスに興味がある人、まちに興味がある人、来てね。誰か良い会場知らないかなぁ。頭にいくつか候補すでにアリ。


あ、「SXSWに行くよ!」って人、テキサスで会いましょう。


最後に一つ。


渡航費は払ったんだけれども、潤沢に予算があるわけではないのです。それなりにバイトしてきたけど、ないものはない。あまりね、ないよね。

ということで、投げ銭待ってます!お土産買ってくるよ〜!

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