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ごはんとおかずは混ぜる?

【何を食べるか・どうやって食べるか】

主に海外の食文化に関連して言われる「食の多様性」は、何を食べるか・食べないかということに意識が向きがちです。

食材のOK / NG だけでなく、「どのように食べるか」についても、食文化・食習慣によって違い、その「食べ方」によっては、驚くこともあります。

例えば基本的な一汁三菜の和食の食卓で、お茶碗によそった炊き立てのごはん。どうやって食べますか?

日本の食卓では多くの場合、少しの漬物やおかずと一緒に食べることが多いかと思います。少量の塩味や旨味、油分のコクなどと口の中で合わさると、美味しいお米の味が引き立ちます。

国によっては、炊いたお米(お米やその他の主食)に、野菜・肉・魚料理をスプーンや手で混ぜてから口に運ぶ食べ方もありますね。

「混ぜて食べる」食習慣の理由には、主食の違いがあるようです。

お米を例にとると、世界のお米の80%を占める「インディカ米」は粘りがなくさらさらとしています。あっさりしているため、主にインディカ米を食べるところでは、味の濃い料理を混ぜて食べることが多いそうです。

パラパラしているので、料理の水分を足してまとめるようにして手で食べることも。

日本で食べられている「ジャポニカ米」は粘り、甘みがあります。お米そのものを味わうことも、食事の楽しみのひとつですよね。料理と一緒に食べることはあるけれど、混ぜて食べる食べ方は、レパートリーが多くはありません。

どちらの食べ方も、元をたどると主食を美味しく食べるための方法なんですね。

食事のマナーも国によってさまざまですが、その理由も、少しずつ知っていきたいなと思います。

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