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あごにやさしい 陳麻婆豆腐

最近、顎の調子の悪い夫のために、口をあまり開けずに済んで、やわらかくて栄養のあるご飯を模索しています。

そこで作ってみたのが、麻婆豆腐。激辛好きの夫にピッタリです。我が家ではいつも夫の分の麻婆豆腐は工程の途中で別なフライパンに移し、粉唐辛子をわっさわっさふりかけて作ります。今回は仕上げにごま油を差し入れました。しかもこいくちタイプ。麻婆豆腐というより、麻婆丼にピッタリの濃い麻婆になりました。

ごま油はこちら

ホントに濃いです。麻婆豆腐を口に入れた瞬間、こくのある香りが広がります。入れる量が多いと食べ進めるうちにくどく感じてしまうので、仕上げに入れる場合も加減したほうが良いかもしれません。これは上品に仕上げるというより、ガツンと濃くしたい時にオススメです。

そして、夫専用粉唐辛子「烈火」

鋭い辛さです。夫が絶賛していて、我が家では無くてはならない調味料の一つ。京都の七味家さん、ありがとう!

あごにやさしい作り方としては、お豆腐は小さめ、片栗粉でとろみをつけすぎない(口に流し込みやすくします)。レンゲではなく浅めのスプーンがオススメです。

麻婆豆腐の発祥は今から150年ほど前の中国の清の時代。顔にあばた(麻点)のある陳劉というお婆さんが作ったことから陳麻婆豆腐と呼ばれたそうです。もともとは労働者向けのありあわせ料理だったとか。それならガツンとした味つけで、丼めしに豪快に乗せるのがむしろ本流でしょうか。

また、中国の方からすると、日本の麻婆豆腐は「辣(唐辛子)だけで麻(花椒)が無い」と言われたりします。花椒は最近ではスーパーでも手に入るので、ぜひ仕上げに花椒、手に入れば中国の赤山椒、青山椒などを振り入れて舌でも鼻でも麻婆を感じてみてください。赤山椒は刺激のある香りと辛さが特徴で、赤山椒のボトルの口に鼻を近づけるだけで鼻の奥でツンとした香りとむせるような辛さを感じます。激辛好きの方には特にオススメですよ。

夫は口に入れてすぐ「おいしい!」と一言。
こいくちのごま油の香りが腹ペコのサラリーマンには嬉しいみたいです。完食でした。
あごは痛くても食欲は減らないみたいです。

:D

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