「俺振られた時めっちゃ辛かったもん」


そんなこと言われて驚いた

その子のこと振った記憶もないし、付き合った記憶もないし、告白された記憶もなかったから。


「でも本当にブレないね」

彼と久々に会ったのは、1年半以上ぶりだった。
もっと長い間会っていなかったような気がした。
振ったことを忘れるくらいだもの。



やりたいことは諦めて、まともに仕事につくべきだよなぁと話すまだ23歳のその男の子に、

周りの目なんて気にする必要ないし
社会の評価じゃなくて、自分の評価で生きた方がいい

と言い放つと、彼はそう言った。



「本当にブレないよね」




"ブレない女の子"
よく言われるフレーズだ。





子どもが時々こんなことを言う。

「あの先生はこうしろって言った」


めんどくさいなーうるさいなー
と思う。



何を大事にして生きているかなんて
みんなそれぞれ違うんだから

他人のものさしで生きちゃダメよ
自分だけのものさしを持ちなさい

「あの先生はこう言った
でも他の先生は違うことを言った」

その時に、どっちが正しいかを考えるんじゃなくて、自分はどう生きたいかで考えればいい。




自分のものさしは自分でしか作れないもの

たくさんの人に会って

たくさんの考えを知って　

いろんな経験をして

傷ついたり喜んだりして

世界の美しさを知って

世界の汚さも知って

見たいものを見て

時々は見たくないものも見る

聞きたいことだけじゃなくて

耳を塞ぎたくなるような事実にも耳を傾けて

ものを知らない人間じゃなくて

ものを知っている人間にならないといけない



そうして、本当に自分が大事にしたいものを見つけて、
それを自分のものさしとして生きていきなさい。


それが、ブレない軸となるから。
そうしたらあなたは、もっと魅力的な人になるから。