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しりかわ

ここ数日雨が続き
今日は気色のええ晴れ!


この時を
待ってましたと
桜が一気に咲き出しました^ ^


道路にはツガイのごとーさん(ごとびき=ヒキガエル)

蝋梅からも新芽が芽吹き始め


花が終わった梅の木から
小鳥がバサバサと飛びたっったので
まさかもう実がなっているのか?と
近づいてみたら
小さい梅の実が!!

「こないだ蒔いたヤマザクラの芽が出てるよー!」

と、見に行くと

ちっちゃいのんが出てる!!

小さいのに、ちゃんと桜の葉っぱっぽいなと^ ^


今まさに出ようとしている
ヤマザクラの芽が
持ち上がる瞬間が見てみたい!


桜が咲き始めた河原沿いを少し歩くと
川からは涼しげなカエルの鳴き声
空にはツガイのトンビとセキレイが飛んでいて
あめごが待ちに待っている川の虫も飛んでいました

足元にはよもぎもたくさん
春のよもぎもちが食べたくなります^ ^
確実に春が
やってきているのを全身で感じています^ ^

また明日は雨
次の雨上がりがまた楽しみです^ ^

さて、今日は
昨夜見せてもらった
しりかわのお話を

「これ、初めて作ったんよだ。昔の、じぃが作ったんはもっとったんじゃけんどの。わぁで作ったんは初めてよ。ほれ、見てみ。まだ、アナグマくさいけんどの。」


前から地域の方が
今、しりかわ作りよるけんのぉと
言うて、言うてしていたものが
ついに!できあがったそう!

『これが、アナグマの匂いかぁ。毛ももふもふであったかそう。』

「雪が積もっとる自分に捕まえたやつじゃけん、毛が冬毛に生え変わっててぬくいぞ。子どもの毛皮はあんまりようないらしいけん、成獣の毛皮がええのぉ。」

なんと、顔付き
捕まえて、捌いて
皮をなめして・・・
などなどの工程を経てできあがり

そもそも
しりかわとは
漢字で書くと『尻皮』と書くんだと思う

山に仕事に行く時などに
根付用の紐をベルトに引っ掛け
腰回りに身につけ
腰を下ろす際に
そのしりかわを敷いて座るんだとか
そうすると
尻も温いし
濡れたところでもズボンは濡れず
ズボンも汚れないという
優れもの

「この紐は、じぃと一緒に編んだやつよだぁ。紐だけ残っとったけん使うたんよ。」

なんでもかんでも
必要なものを
手作りしてしまう
木頭の方々の暮らし方は
本当にすごい

木頭の地域の方から
お話を聞いていると

「鉈と鋸と尻皮を腰につけてのぉ。鉈のケースも、ヤマザクラの皮はいでケースにつけての。「山行くでぇ。疲れたら尻皮敷いて座ってのぉ、茶の木折って、枝葉を炙って、湯沸いたヤカンに突っ込んで、茶飲みよったわだぁ。ほいで、二番めし食うてのぉ。・・・」

尻皮?
ヤマザクラの皮はいでケースに?
茶の木炙ってお茶?
二番めし?

などなどなど
共通言語?というか
共通認識を持たず
話を聞こうものなら

「は?」、「何それ?」

となる内容が多く
色々な話を聞くたびに
どんどんと知らない木頭が見えてきます
それに、本物を見せてくれるので
より、リアルに理解できるおもしろさ!
おかげさまで最近は
随分と情報量も増え

「は?」、「何それ?」

は減ってきました(笑)
次は私もやってみたい!!とか
実は話を聞いてやってみた!!とか
が増えてきました^ ^

そんな木頭の暮らしが
とても興味深くて
おもしろくて
たまりません^ ^

いつか私も
尻皮を作ってみたいなぁなんて
思ってみたりもしています^ ^


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