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黒曜石

黒曜石は天然のガラスのようなもので、
切れ味がとても鋭く、
古くから狩猟や物を切る道具として
使われてきました。

特に、鍋や鉄が使われ出すまでの
旧石器時代や縄文時代には、
欠かせない物だったようです。

黒曜石は海底のマグマが、
海水により急速に冷やされる事によって精製され、
それが地殻変動などにより地表に現れます。

限られた場所でしか採掘できず、
産地によっても品質に違いがあります。

(黒だけではなく、様々な色の黒曜石もあります。)

切れ味鋭く、
美しい輝きをもつ黒曜石は、
当時の人々のステータスになっていたことでしょう。

当時の人々は黒曜石を求めて、
標高の高い場所や海を渡らなければ
採掘できないような場所にも出かけました。

他の石に比べて加工がしやすく、
切れ味の鋭さも普通の石器とは比べものに
ならない黒曜石は、

それだけ人々にとって便利で魅力的な
物だったのです。

旧石器時代や縄文時代の地層から
当時の人々が使っていた黒曜石を分析すると、

産地から遠く離れた場所へ
運ばれていたことがわかりました。

このことから、
当時の人々が異なる集団との交易や、
なにかしらの交流する材料として黒曜石を
使っていたのではないかと考えられます。

こういった交流を通して、
人々の間に共通言語のようなものが生まれ、
それが日本語の原型となっていったのかもしれませんね。

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