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日本の歴史や文化を絵と文章で解説します🔥                      …

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マガジン

  • 日本用語『絵+』

    日本の歴史、文化、地理、などの用語を絵と文章でわかりやすく解説します。

  • 武士の進化

    『武士』という生物が、どう誕生し、なぜ絶滅してしまったのかを、絵と文章でわかりやすくご紹介していきます。

最近の記事

港川人

『港川人』は、 沖縄本島の南部に位置する 八重瀬町の港川で発見された 22000年(旧石器時代)ほど前の 人骨につけられた名前です。 発見された人骨は 男性1体に女性3体の合計4体で、 なかでも男性の人骨は 全身の多くの骨が残っています。 日本列島の多くの場所では 酸性の土壌で有機物が分解されやすく、 旧石器時代のような古い時代の時代が 発見されることは大変珍しいのですが、 沖縄の一部では、 サンゴ礁の働きによって形成された 石灰岩質の地層があり、 その地層が骨を酸化に

    • デニソワ人

      デニソワ人は、 40〜60万年ほど前に ネアンデルタール人の一部が進化して 誕生した旧人です。 デニソワ人の遺物は少なく わかっていないことが多いのですが、 歯や骨から採取したDNAの解析に成功し、 彼らの身体的特徴が判明しています。 彼らの知能がどれほどのものか わかりませんが、 歯と指の骨が見つかったシベリアは とても寒い地域ですので、 火を扱い、 しっかりと防寒のできる衣類を作成する 能力があったと思われます。 また、 標高3000メートルを超えるような 酸素の

      • ネアンデルタール人(旧人)

        ネアンデルタール人は40万年ほど前に 原人から進化した人類で、 旧人という分類に属しています。 ネアンデルタール人の平均身長は、 男性が162cmほど、 女性が152cmほど、 ホモ・サピエンス(新人)よりも 骨が太く、発達した筋肉をもっていました 彼らは火や衣類、 石器などの道具を使い、 船で地中海を移動し、 さらには、 アクセサリーを身につけ、 絵を描き、 死者に花をたむけたりするなど、 ホモサピエンスと遜色のない創造性が ありました。 ホモ・サピエンスとネアン

        • 落とし穴

          旧石器時代は、 槍による狩猟だけでなく、 落とし穴による狩猟もおこなっていました。 鹿児島県の種子島で発見された 3万年5千年ほど前のものが世界最古で、 これは、 人間が罠を使って狩猟をした 痕跡としても世界最古です。 シカやイノシシのような 中小動物が対象とされ、 待つだけでなく、 追い込んで落とす『追い込み漁』も おこなっていたと思われます。 年代や地域、 季節によっても自然環境は異なり、 採れる食料も変わるなかで、 人々は必死に創意工夫をして 食を得ていたので

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        • 日本用語『絵+』
          26本
        • 武士の進化
          7本

        記事

          環状ブロック群

          『環状ブロック群』とは、 石器などが環状に並んで発掘された 3万8千年〜3万年ほど前の遺跡のことです。 なぜこのような形で 石器が分布されているのか はっきりとしたことはわかりませんが、 人々がテント式住居のようなものを並べて 定住していたのではないかという説が有力です。 旧石器時代は動物の群れを追いながら 少人数で各地を転々とする生活を していたと考えられていますが、 時には大人数で定住していたのかもしれません。 また、環状ブロック群からは 原産地の異なる石器が見つか

          環状ブロック群

          テント式住居

          旧石器時代の日本列島で暮らす人々が、 どのような住居に住んでいたのか 遺物が残っていないため 正確にはわかりませんが、 可能性の高いものとして 考えられているのが『テント式住居』です。 当時の自然環境では 植物性の食べ物があまり採れず、 主に草食動物を追いながら 移動生活をするのが基本でした。 その為、 テント式住居のように すぐに組み立てられて、 持ち運びも簡単なものを 住居にしていたと考えられるのです。 テント式住居は、 室内で火を焚くことも可能なので 旧石器時代の

          テント式住居

          ヤベオオツノジカ

          40万年ほど前、 ユーラシア大陸で繁栄していた 大型のシカ科の一種が、 当時陸続きであった朝鮮半島から 日本列島へ渡り、 36万年ほど前に独自の進化をしたのが 『ヤベオオツノジカ』です。 ニホンジカの倍以上の大きさで、 大きくてユニークな形をしたツノが特徴です。 ツノはオスにだけ生えていて、 メスへの性的アピールや オス同士の争いに使われます。 この大きなツノは、 なんと一年に一回生え変わります。 名前の由来になったのは、 東北大学での名誉教授や日本古生物学会の 会

          ヤベオオツノジカ

          ナウマンゾウ

          40万年ほど前 パレオロクソドンという象科の動物が、 当時陸続きであった 朝鮮半島から日本列島へ渡り、 36万年ほど前に 独自の進化をして誕生したのが、 『ナウマンゾウ』です。 ケナガマンモスとよく似ていますが、 ナウマンゾウの方がやや小柄で、 頭の頭頂部が出っ張っているのが特徴です。 長野県の野尻湖では、 ナウマンゾウの骨や 骨で作った道具がたくさん見つかっていて、 人々にとって身近な存在で あったことがうかがえます。 名前の由来となったのは、 ドイツの知識学者ナ

          ナウマンゾウ

          ケナガマンモス

          『ケナガマンモス』は、 400万年前から5000年ほど前に 繁栄していた大型哺乳類です。 体には太くて長い毛が生えており 皮下脂肪も多く、 マイナス60℃の極寒にも 耐えることができました。 その大きな体から採れる肉は大量で、 人々にとってとても魅力的な 獲物だったことでしょう。 骨や皮を使い 住居も作っていたようです。 広範囲で繁栄していた ケナガマンモスですが、 地球が温暖化気候へ変化を始めた 1万5千年ほど前から数が減少していき、 最後の生き残りであった北極のマ

          ケナガマンモス

          細石器

          細石器は、 15000年ほど前から使われだした 小さくて鋭利な狩猟用の石器です。 黒曜石などガラス質の石を 細かく打ち欠いて作り、 木や動物の骨にはめて使用します。 この道具の素晴らしいのは、 切れ味が悪くなったり 刃こぼれしても、 代わりの刃と 入れ替えることで、 持続的な切れ味を保つことが 出来るところです。 細石器は、 このような個性的な石器にもかかわらず、 世界各地で使われていました。 このことから、 当時の人々が流動的に動き 技術を各地へ伝えていたことがわ

          新年あけましておめでとうございます。

          今年は出だしから 大規模な災害や事故が 起きてしまいましたが、 みなさんのこれからの一年が 今年の干支である辰のように 上昇する願いを込めてイラストを描きました。 (このイラストは、商用目的以外であればご自由にお使いください。) 今年もよろしくお願い申し上げます。 kiwame JAPAN 上山田吉宏

          新年あけましておめでとうございます。

          正月

          『正月』は歳神様を家にお招きし、 年とご利益を授けてもらう日本の行事です。 まず、 歳徳神が訪れたときに失礼のないよう 家を『大掃除』します。 次に、 神棚などの神聖な場所に『鏡餅』を お供えします。 鏡餅は歳神様が宿る依代になります。 玄関には、 歳徳神が家を見つけやすいよう 目印となる『門松』を置き、 邪気を払うと言われる『しめ縄』を飾ります。 大晦日から年明けにかけては 『年籠り』と言って、 歳神様をお迎えするために 家で寝ずに待っていなければなりません。

          尖頭器

          尖頭器は、 主に狩猟に使われた石器です。 中心部に厚みを残し 先端を尖らせるように打ち欠くことで、 強度と殺傷力を兼ね備えた石器に 仕上がっています。 さらに、 それを木の棒に取り付けて使えば、 突き刺した時の威力は倍増します。 この尖頭器を取り付けた槍であれば、 大型哺乳類の厚くて固い皮膚を貫き、 その大きな体に 致命傷を与えることができたでしょう。

          石刃

          20万年ほど前、原人の一部が新人へと進化しました。 脳容量は原人が800ccほどに対して1400ccほどにも成長します。 さらに複雑な思考が可能になった新人は 様々なことを想像して それを形にしていきました。 『石刃』という、 主に物を切ることに使われた石器の 作業工程を見ると、 彼らの優れた想像力がよくわかります。 この『石刃技法』と言われる技法によって、 一つ石から切れ味の鋭い石刃が 大量に生産できるのです。 さらに、 石刃は加工することにより、 用途に合わせた

          握斧

          175万年ほど前、 本格的な肉食と狩猟生活を始めた 人類の体には、 様々な変化が起こっていました。 脳も肥大して以前よりも さらに複雑な思考をする事が可能になり、 石器作りは、 それまでの岩に石をぶつけて作る 簡単な作成法から、 打ち欠く位置を計算して作る 高度なものへと進化しました。 『握斧』と呼ばれるこの石器は、 自らデザインして作り上げるため 人類最古の石器とも言われています。

          礫器

          人が手を加えて制作した物のなかで 最も古い物が打製石器ですが、 そのなかでも最古の物が『礫器』です。 260万年ほど前の原人(ホモ・ハビリス)が 草食動物の肉を切り分けたり、 こそぎ取ったりする為の道具として開発し、 使用していたようです。 岩に石をぶつけて作る簡単な作成法ですが、 仕上がりをイメージすることができなければ 作ることはできません。 礫器は人類に想像力を芽生えさせた 記念すべき道具であり、 現在のハイテクノロジー社会の原点なのです。